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後絶たぬ“名誉殺人”エジプトから
湾岸諸国など中東のアラブ・イスラム諸国では、父親が娘を、兄や弟が姉妹を、許可な
しに男性と交際したなどの理由でいとも簡単に殺害するケースが後を絶たず、妻の不倫に
対しても死をもって報復する習慣が一部見受けられる。殊に地方に行くに従い、その傾向
が強いとされる。古代からの慣習とイスラム教の影響が重なっているものとみられ、大き
な社会問題の一つになっている。いわゆる、“名誉殺人”である。
5月下旬、邦人女性もその犠牲となっていることが、エジプト日刊紙の報道から判明し
た。同紙によると、エジプト有数の観光地ルクソールで5月下旬、現地のエジプト人と結
婚していた日本人女性(39)が殺害されていた。女性を殺害したのは夫であるエジプト
人の男。男は以前から、妻が別の男性と交際していることを疑い、2人の間ではけんかが
絶えなかったという。事件当日も激しいけんかの後、男の追及にたまりかねた女性が別の
男性との関係を告白、それを理由に、自宅で殺害されたとされる。
一部報道が人権団体の報告として報じたところによると、シリアでは年に200人の女
性が名誉殺人で殺害されている。シリア政府は7月初旬、最高禁固1年だった刑罰を最低
禁固2年に引き上げる法改正を行った。
ただ、改正された法も厳罰とは言い切れず、何よりも名誉殺人自体を否定していないこ
とから、どこまで効果が上がるか疑問。日本がイスラム諸国に経済支援する場合、残存す
る古い価値観の撤廃を条件にしてほしいと思わずにおれない。
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