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イスラエルは最新兵器投入、ハマスは手製武器でゲリラ作戦
【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治区ガザ紛争で、イスラエル軍は最新の
高性能兵器を次々と投入している模様だ。
これに対し、イスラム原理主義組織ハマスは、住宅密集地での戦闘で独自の手製武器で
ゲリラ戦を挑んでいる。
ガザ市で活動するノルウェー人医師が地元テレビに語ったところによると、軍は米国開発の
新兵器DIME(高密度不活性金属爆薬)を使った疑いがあるという。DIMEは超高濃縮炭素に
金属粒を詰めた兵器で、人体の表面をほとんど傷つけずに骨や内臓を高温で焼いてしまう。
殺傷力が高く、発がん性も強いとされる。
11日には、AP通信が国軍の白リン弾投下により、女性1人が死亡したと報道した。白リン弾は
激しいやけどを伴う「非人道的兵器」との批判が強い。このほか、ハマスの地下トンネルを
瞬時に破壊する地中貫通弾や無人爆撃機も使用しているとされる。
一方、イスラエル軍によると、ハマスは民兵を装ったマネキン人形に爆薬を詰めて、
国軍兵が近づくと遠隔操作で爆発させる「新兵器」で対抗している。さらに、住民が退避した
住宅の台所や学校の教室の机などに爆薬を隠し、国軍兵が占拠した後に爆発させているという。
同国紙ハアレツによると、ハマス戦闘員は学校やモスク(イスラム教礼拝所)の陰から
ロケット弾を発射し、90秒で逃げ去る「速攻作戦」を続けている。ハマスのロケット弾は、
戦闘員が着弾したミサイル片や水道管などを加工し、手製で組み立てているものが大半だ。
(2009年1月13日03時13分 読売新聞)
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