09/03/14 09:29:29
<アンカー>
韓半島(朝鮮半島)の大気中の温室ガスの濃度が、世界平均より早く増加している事が
判明しました。2012年以降、温室ガスの減縮義務を負う事となる可能性が高い私達としては、
温室ガスに対する持続的な監視が必要だと思われます。キム・ジヒョン記者の報道です。
<レポート>
温度と湿度を一定に調節した空間で、機械が間無く回転します。外部に設置された高さ85m
の鉄塔で、観測されたデータをベースに大気の成分の種類、濃度を分析しています。
去る96年9月、忠南(チュンナム)・西海(ソヘ=黄海)側の安眠島(アンミョンド)に建設された
気候変化監視センターは、韓半島温室ガス監視の中枢的な役割をしています。
<インタビュー=パク・ジョンギュ(気候変化監視センター長)>
「気候変化監視センターでは、気候の変化を起こす物質6種の分野に対し、32品目を24時間
常時観測しています」
1999年から2008年まで、韓半島の大気中の二酸化炭素濃度は年平均370.7ppmから391.4ppm
で、10年間で20.7ppmほど増加している事が判明しました。これに比べ、同期間の地球全体の
年平均二酸化炭素濃度は367.6ppmから384.9ppmで、17.3ppm増加しました。
韓半島の二酸化炭素の増加速度は、他の地域よりも早いのです。
<インタビュー=キム・スンベ(気象庁通報官)>
「去る10年間、安眠島の気候変化監視センターで韓半島上層の温室ガス濃度を分析した結果、
全世界の平均よりも高いと観測されました」
二酸化炭素と共に代表的な温室ガスのメタンも、去る10年間で毎年1.9ppbずつ徐々に濃くなり、
2007年では1.892ppbと世界の平均よりも80ppbほど高かったのです。
気象学者らは、二酸化炭素の排出量が世界9位に達するほど、産業の構造上で我が国の
温室ガス俳出量は多いと明らかにしました。そこへ産業団地が密集している中国の東海岸
から、北西風に乗って温室ガスが飛んで来て、他の国に比べて濃度が高くなると説明しました。
特に、韓半島の気候データが北東アジアの指標の役割をするほど、科学的な大気の監視と
資料の生産が必要だと指摘されます。
安眠島と済州島(チェジュド)に引き続き、来年には鬱陵島(ウルルンド)にも気候変化監視
センターが建てられます。したがって来年からは、より詳細で立体的な韓半島の気候変化の
監視が可能になる事が予想されます。YTN、キム・ジヒョンでした。
ソース:NAVER/YTN(韓国語)
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