09/03/11 08:45:48 BE:1898316678-2BP(9546)
フィリピン家族の崩れたジャパン・ドリーム(1)
日本で生まれ育った13歳のフィリピン人女子中学生のり子さんが、強制送還させられる親と
生き別れになるかもしれない事態が起こっている。
東京入国管理局は9日、不法滞在者であるのり子さんの父、カルデロン・アランさん(36)を収容した。
同じく不法滞在者である母サラさん(38)とのり子さんに対しては16日まで仮放免措置を取ることにした。
のり子さんの親はこの日まで娘だけ日本に残してフィリピンに帰るという立場を決めなければならない。
そうでなければ家族全員が収容され、フィリピンに強制送還させられる。
アランさん夫妻は1992~93年、それぞれ他人名義のパスポートで日本に入国し、95年7月に娘を出産、
名前も日本式であるのり子と名付けた。のり子さんは明るく育ち、家族も仲睦まじかった。
しかし2006年に不法滞在が発覚、同年11月、強制退去処分を受けて彼らの「ジャパン・ドリーム」は危機に陥った。
彼らは処分取り消しを要請する訴訟を申し立てたが、昨年9月、敗訴が決まった。
以後、のり子さんの学校の友人や人権団体が彼らの生き別れを阻もうと取り組んできた。
この家族の滞在を許可するよう促す日本政府への嘆願書にも2万人もの署名が集まった。
しかし日本の法務省は原則を変えず、家族揃っての滞在要求を拒否した。
中央日報 Joins.com
2009.03.11 08:15:09
URLリンク(japanese.joins.com)
フィリピン家族の崩れたジャパン・ドリーム(2)
カルデロン・アランさん9日「日本で生んで育てた娘を1人残して帰ることはできない」と明らかにした後、
入国管理局に出頭したが収容された。
のり子さんの母サラさんは「娘はまだ中学1年生なので自分1人で生活することができる年齢ではない。とてもくやしい」と語った。
学校の友人らから励まされながら登校したのり子さんは集まった日本の取材陣に
「(父の収容を聞いて)すごくショックを受けた」と涙を流した。
日本では今回の事件を契機に不法滞在の例外範囲をどこまで認めるべきかをめぐって論争が続いている。
のり子さんは日本で生まれて育ったため、事実上、日本が故郷だ。
こうした点を勘案し、1人残る場合には滞在を特別に許可するというのが入国管理局の立場だ。
同情論と批判が沸き立つのは政府の措置がのり子さん家族を生き別れさせようとしているからだ。
国際法の専門家である神奈川大学の阿部浩己教授は
「長期間、安定を維持してきた家族生活を解体するためには移民法違反を超える事由がなければならない。
国際社会の慣例にしたがって(人道主義的に)処理すべきだ」と主張した。
中央日報 Joins.com
2009.03.11 08:15:12
URLリンク(japanese.joins.com)