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芸術を通して告発する方法もある。ユダヤ人のスティーブン・スピルバーグ監督が作った
映画『シンドラーのリスト』はドイツの右翼を沈黙させた。世界の人々に対し、ナチスの
蛮行をこれ以上に強力に告発できる方法はあるだろうか。ユダヤ人の人権団体で働く
ラビは筆者に次のように話した。「なぜ韓国人は慰安婦事件を世界の人々に告発する
映画を作らないのか。これをテーマに映画を作れば、2つの成功を一度に収めることが
できる」と。
まず、テーマ自体が多くの人々の好奇心を誘発し、世界的に大ヒットするはずであり、
さらにその余勢で日本側の主張を直ちに黙殺させることができる、ということだ。映画を
作るためには2つの点に注意しなければならない。扇情性よりも歴史的なドキュメンタリーに、
また「憎しみ」よりも容赦と正義の具現、そして和合に焦点を置かなければならない。
未来のより大きな災難を防ぎ、平和をつかむためにだ。
韓国の各人権団体が厳しい状況の中、慰安婦の真相を知らせるために米国や日本へと
東奔西走する姿が痛ましく思える。当事者がこの世を去る前に、急いで大作映画を
作らなければならない。ナチスによって1100万人(ユダヤ人600万人とユダヤ人以外の
500万人)が死亡したが、唯一ユダヤ人だけがその苦難を忘れるなと世界に繰り返し
告発している。ドイツ政府が耳を傾けるしかない理由もここにある。
韓国の経済的な繁栄も、苦難の歴史を体験・記憶している世代が成し遂げた奇跡である
という事実を見過ごしてはならない。それだけ「苦難の歴史」の教育は子どもの人格教育
の中核となる。韓国の若年層に何故あれだけ失業者が多いのだろうか。必ずしも不景気
のせいだけではなさそうだ。
ソース:中央日報
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