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催しのニュース : 八右衛門事件の古文書を公開 石見安達美術館
写真：竹島の日を前に展示される「御触書御請印帳」の表紙＝浜田市久代町、石見安達美術館
竹島の日（二十二日）を控え、江戸時代に浜田藩内の回船業、今津屋（会津屋）八右衛門が鎖国の禁を
破り「竹島」（鬱陵島）へ渡海したとして死罪になった事件に関する古文書が、二十日から浜田市久代町の
石見安達美術館で展示される。
古文書は同館所蔵品。表紙に「御触書御請印帳」と書かれ、江戸幕府が八右衛門の事件を受け天保八
（一八三七）年に作成した触書を、写したものという。
同文書には鬱陵島は元禄年間に「朝鮮国え御渡に相成候」として、渡海を禁じ、高札などを掲げて鎖国
順守を領民に周知するよう通達していると記述。現在の江津市和木、浜田市金周布など「東八浦」の年寄が
それぞれ署名押印している。
同館は、朝鮮国に譲渡したと記され、当時「竹島」と呼ばれた鬱陵島が、日韓両国が領有権を主張する
現在の竹島と混同され誤解を与えかねないという理由で同古文書を非公開にしていた。
二〇〇五年三月、島根県が「竹島の日」条例を制定して以降、当時の竹島と今の竹島の区別などの理解
が進んだことから〇七年二月に初めて公開。ところが、最近、韓国の一部報道機関が同古文書を「新資料」
などと紛らわしい表現で紹介したことを受け、竹島の日を前に資料の本来の意味を再認識してもらおうと約
二年ぶりに展示する。
三月三十一日まで。料金は大人五百円、中、高、大学生二百円、小学生百円。開館時間は午前十時―午後
四時で、毎週火曜日は休館日。
山陰中央日報 09/02/20
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