09/02/21 08:35:03 BE:915259493-2BP(222)
記事入力 : 2009/02/21 08:06:33
東欧発の「為替台風」、韓国を直撃(上)
東欧各国が国家デフォルト(債務不履行)の危機に追い込まれたことで、国際的な金融不安が広がり、
韓国の外国為替市場が再び動揺している。
20日のウォン相場は対ドルで25.5ウォン下落し、心理的抵抗線だった1500ウォンを割り込み、1ドル=1506.50ウォンを記録した。
ウォンの価値が急落したため、対円でも100円=1600ウォン目前の過去最安値を記録した。
専門家は国際的な金融不安と経常赤字が解消されない限り、当面はウォン安が続くとみている。
◆東欧通貨より下落したウォン
国内外の悪材料で、ウォン相場は今月10日以来9営業日連続で下落した。その間の下落幅は対ドルで125.50ウォンだった。
国際金融市場で円高が続いているのに対し、ウォンは下落を続けたため、対円相場も大幅に下落し、
30日午後3時現在の対円相場は100円=1599.41ウォンを付けた。これは外換銀行が1991年に対円相場の発表を始めて以来の最安値だ。
9営業日連続のウォン安となった理由は、国内外の悪材料を受け、外国人が9営業日連続で株式を売り越し、
韓国株を1兆5000億ウォン(約950億円)以上売り払った影響が大きい。
外国人が処分した株式の売買代金をドルに換え、資金を引き揚げようとする需要が大きく、ウォンは下落を続けた。
PCA投信運用のキム・ウンス専務は「国際金融市場が行き詰まれば、開放度が高い韓国が(相対的に)影響を受けるという判断から、
外国人が引き揚げている」と話した。
特に為替当局は、東欧で多額の不良債権を抱える金融機関が韓国から資金を引き揚げる可能性を懸念している。
東欧発の「為替台風」、韓国を直撃(下)
◆弱まった体力
ウォンの価値は金融危機説がささやかれる東欧国家を上回る行き過ぎた下落を示した。
1月末に比べ、東欧各国の通貨価値はハンガリーが3.6%、チェコが5.3%、ポーランドが8.6%下落したが、ウォンの下落幅は8.4%に達した。
外的要因だけでなく、国内的な要因も重なったためだ。
輸出が急減し、今後ドル資金が十分に入ってこなくなるという懸念が高まった上、ウリ銀行によるコールオプション放棄が
外国為替市場の悪材料として作用したとの見方だ。
ウリ銀行は2004年に発行した4億ドル規模の外貨建て劣後債の繰り延べ償還を取りやめた。
外貨建て劣後債は通常10年物だが、ちょうど半分の5年が経過した時点でコールオプションを行使し、早期償還するのが慣行となっていた。
モルガン・スタンレーは「韓国で業界2位の銀行が十分な資金力を持っていないとみられる恐れがあり、
今回の決定は今後海外での資金調達条件をさらに悪化させる可能性がある」と指摘した。
◆1500ウォンで食い止め可能か
専門家の為替相場に対する見方は明るくない。
LG経済研究院のペ・ミングン専任研究員は「昨年10-12月期ほど為替市場が大きく動揺はしないが、
既に1500ウォンを割り込んだ以上、当分は不安定な相場になる」と分析した。
ただ、相場が1600ウォンを目指すのか、1550ウォンのラインで歯止めがかかるのかについては意見が分かれた。
北朝鮮のミサイル発射懸念が高まれば、ウォン相場は短期的に1600ウォンまで下落するとの観測もある。
一方、為替当局が積極的に市場介入するとの観測も出ている。尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官は19日、
国会企画財政委員会での業務報告で、「(ウォン安を)そのまま放置はしない」と口先介入した。
李成太(イ・ソンテ)韓国銀行総裁も「現在の為替水準は(ドルが)高い」と発言した。
グッドモーニング新韓証券のアナリスト、キム・ジュンヒョン氏は
「行き過ぎたウォン安が政府の積極的な介入なしに安定するのは難しい」と見通した。
姜京希(カン・ギョンヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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