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国際通貨基金(IMF)は、世界経済が不況にあえぐ中で「韓国経済が今年下半期から回復に
転じ、来年には成長率4・2%と最大の伸び幅をみせ、最も早く回復する国になるだろう」との見
通しを示し、韓国経済の潜在成長率を高く評価した。
●IMF予測
IMFのストロスカーン専務理事はこのほど、アジア経済の見通しを発表した際、韓国について
質問され、「マイナス4%という今年の経済成長率は多少驚く数値だという点を理解する。ただ、
韓国が最も早く回復する国になるだろうという点に同意している」と答えた。専務理事の発言は、
韓国経済が今年下半期から回復に転じ、来年には成長率4・2%と世界で最も大きな伸び幅を
みせるとの分析に基づくもの。
これと関連してアジア太平洋局のシン局長は、「今年のマイナス4%については、昨年第4四
半期(10~12月)のマイナス5・6%成長という発生済みの数値を反映した統計的な数字で、大き
な意味はない」と説明した。さらに、「世界経済の回復基調に足並みをそろえ、韓国経済が今年
の第4四半期には前年同期比で1%成長することに意味がある」と強調した。韓国経済は積極
的にマクロ経済政策を推進しており、政策を柔軟に運用する余裕も十分にあると分析している。
韓国経済が来年4%成長する根拠として、シン氏は▽銀行が十分な資本金を保有▽金融機関
の低い不良債権比率▽大企業の良好な財務状況--をあげた。IMFが6日発表した「主要20カ
国・地域(G20)の成長率見通し修正」でも、韓国の国内総生産(GDP)比の景気浮揚策の規模に
ついて、昨年が1・0%、今年が1・5%と推定した。
景気浮揚策が実現されることで、G20の成長率が0・5~1・2ポイント押し上げられると予想し、
世界の成長率について今年が0・5%、来年が3・0%と見通した。大幅な成長効果が期待できる
国として、韓国のほか、日本やカナダ、ドイツ、米国、中国、ロシア、南アフリカ共和国をあげた。
また、KBSが6日に放送した対談でストロスカーン専務理事は、「韓国は10年前とは全く状況が
異なる。2000億㌦を超える外貨準備高を有し、米国や日本、中国と通貨スワップ協定を締結して
いるので、通貨危機が再び起こる可能性は低い。韓国は危機を克服できる力と十分な資源を有
していると確信する」と強調した。
特に、韓国政府の景気てこ入れ策について「これまでの経済政策をみるかぎり、正しい方向に
進んでいる」と評価しながら、「韓国は対GDP比の負債比率が低いため、経常収支で黒字を出
す財政政策が可能だ」と指摘した。
●外貨準備高 2カ月連続で増加
韓国銀行3日発表によると、1月末の外貨準備高は2017億4000万㌦で、前月より5億2000万㌦
増加した。海外からの調達資金が運用収益を生み、2カ月連続の増加となった。
韓銀では「各銀行が海外からの借り入れに成功するなど、外貨資金の調達状況が好転している。
当分、このような流れは続くだろう」と指摘している。
●1月のスト件数ゼロに 景気不振で危機感
韓国の労使紛争は、昨年の夏ごろまで毎月20件以上のストを生んだが、8月をピークにして、11
月に2件、12月に1件と急速に減少し、今年1月にはついにストゼロとなった。労働部は2日、「景気
不振のため危機感が漂い、労使が協調する動きが予想以上に広まった。1カ月間ストゼロは13年
ぶりである」と明らかにした。
昨年、「ストなし・賃金凍結・交渉委任」などの労使協調を宣言した事業場は2678カ所に及び、07
年の749カ所に比べて3倍以上も増えた。
今年に入り、各企業ではワークシェアの動きが広がっている。
(2009.2.18 民団新聞)
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