09/02/21 02:57:37
3年前、長浜市で娘と同じ幼稚園に通う園児2人を殺害した罪などに問われた
女の2審の裁判で、大阪高等裁判所は「善悪を判断する能力は低下していたが、
責任能力はあった」として1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
中国籍で無職の鄭永善被告(37)は、3年前の2月、長浜市で娘と同じ幼稚園に
通っていた当時、5歳の武友若奈ちゃんと佐野迅ちゃんの2人を、車で幼稚園に
送る途中、包丁で刺して殺害した罪などに問われています。
1審の大津地方裁判所は、おととし10月、死刑の求刑に対し、無期懲役を
言い渡したため、検察側に加えて弁護側も「被告に責任能力は全く無く罪に問えない」
として控訴していました。
20日は大阪高等裁判所で鄭被告が出廷しない中判決が言い渡され、
森岡安廣裁判長は「被告は、統合失調症の影響で犯行当時、善悪を判断する能力が
低下していたが、責任能力はあった」として1審の判断を支持し、検察側・弁護側双方
の主張を退けました。
その上で森岡裁判長は「自動車の中という逃げることも助けを求める事もできない場所
で園児2人を刃物で刺し殺害した犯行は計画的で残虐だ。深い愛情を受け成長していた
2人を突然失った両親の悲しみは大きい」として、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
判決について鄭被告の弁護士は、「来週、被告に会って最高裁判所に上告するか決めたい」
と話しています。
大阪高等検察庁は「検察の主張が認められなかったのは遺憾で、判決の内容を検討して
適切に対処したい」としています。
一方、被害者の遺族は、今回の判決についての思いをつづった手記を公表しました。
手記は、一枚の便せんに書かれたもので「何の落ち度もない大切なわが子の命や未来を突然
奪ったのだから最も重い刑が下されるべきで、判決に納得することはできない」などと記されています。
ソース:NHK滋賀のニュース 2009年2月20日 19時13分更新 園児殺害2審も無期懲役
URLリンク(www.nhk.or.jp)
滋賀県長浜市で2006年2月、幼稚園児2人が登園中に刺殺された事件で、殺人罪などに
問われた中国籍の鄭永善(ていえいぜん)被告(37)の控訴審判決が20日、大阪高裁であった。
森岡安広裁判長は無期懲役(求刑・死刑)とした1審・大津地裁判決を支持し、
検察、弁護側双方の控訴を棄却した。鄭被告は出廷しなかった。
刑事責任能力の有無や程度が最大の争点となった。
森岡裁判長は1審判決が支持した「統合失調症の影響で責任能力が著しく減退していた」
とする精神鑑定を合理的と認定し、1審判決同様、「犯行当時、心神耗弱状態だった」と結論づけた。
判決によると、鄭被告は、自分の子どもがいじめられていると思いこみ、06年2月17日、
長浜市相撲(すまい)町の農道に止めた乗用車内で、市立神照(かみてる)幼稚園児だった
武友若奈ちゃんと佐野迅(じん)ちゃん(ともに当時5歳)の胸などを刺し身包丁で20回以上刺し、殺害した。
大阪高検は「主張が認められなかったのは遺憾。判決を十分検討して対処したい」とコメント。
弁護人は「上告するかどうか本人と相談したい」としている。
ソース:読売新聞 (2009年2月20日20時57分) 滋賀2園児殺害、1審の無期判決を支持…大阪高裁
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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