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▼寒気がする外国為替市場に‘造船の為替先物契約’頭痛 (韓国経済新聞)
-- 船舶受注契約取り消しの時は、売っておいただけに買い戻す必要が
-- ドル暴騰を誘発…造船業市況の悪化で‘時限爆弾’
ウォン・ドル為替が7日連続で急騰するなか、国内造船メーカーの受注契約取り消しの可能性が
高くなりながら、外国為替市場に新しい不安要因として浮上している。船舶受注が取り消される場合、
為替先物契約をあらかじめ売っておいた造船メーカーと、これを受けてくれた銀行が契約を清算する
ためにドルを買わなければならないからだ。
18日金融圏によれば、最近ソウル外国為替市場でバルク船発注取り消しによるドル需要が少しずつ
現われていると把握される。金融当局関係者は“最近造船メーカーの受注契約が取り消されるとか
延長されれば、あらかじめ売っておいた為替先物契約でオーバーヘッジした部分が生ずるようになる。
このオーバーヘッジ部分を無くすための為替需要が発生しているという噂が多く、点検する計画だ”と
言った。
造船メーカーたちは過去2~3年船舶を受注すれば、為替ヘッジのために船価に相当するドルを
先物であらかじめ売っておいた。造船メーカーの船舶受注残高は2000億ドルに達し、このうち90%
以上が先物契約を結んでいると推定される。もし船主が発注を取り消せばこのドルをもらえないから、
造船メーカーは外為市場でドルを買って銀行との契約を履行しなければならない。特に先物契約を
結んだ当時の為替は900~1000ウォン水準だったが、今は1400ウォン台に高くなった。負担が大きく
なった造船メーカーが契約を履行できなければ、先物契約を受けてくれた銀行が代わりにドルを買って
埋めなければならない。韓国投資証券によれば、市銀の12月末の派生商品資産(未決済約定2000億
ドルに対する評価損)は約90兆ウォン(1257ウォン基準)と推定されて、このうち造船メーカーの先物
取引の占める比重は半分を越すと推定される。
ただ船舶の発注取り消しはまだ中小造船メーカーのバルク船にとどまっている。外国系銀行
関係者は“大型造船メーカーの場合、作る船がタンカーやドリルシップなど1隻当たり5億~10億
ドルに達して、このような船はファイナンシング計画を持って発注されているため取り消しは難しい。
ただその代わりに最近船舶引き渡し日を延期する場合が現われている”と言った。実際STX造船
は去る6日の公示を通じて、某ヨーロッパ船主から受注したバルク船1隻をPCタンカー2隻に変更、
契約満了日を2010年6月30日から2011年11月30日に延ばすと公示した。
李ジュン嶺 韓国投資証券研究委員は“リーマンブラザース破綻以後6ヶ月になる3~4月頃、
船舶金融の中心であるヨーロッパ金融会社が船舶資金をずっと供給するか否かを最終決定する
と思われる。この時が最大のヤマになるだろう”と言った。
一方この日ウォン・ドル為替は前日より12.50ウォン上昇した1468ウォンで取り引きを終えた。
7営業日で87ウォン急騰しながら、去年12月5日(1475.50ウォン)以後2ヵ月半ぶりに最高値を更新
した。
アメリカの株価急落に引き続き、コスピ指数が下落勢を見せながらウォン安要因で作用した。
またアメリカ自動車業界の不良拡大と北朝鮮のミサイル打ち上げ可能性、ヨーロッパ金融市場不安
など対外悪材が悪影響を与えた。
キム・ヒョンソク記者realist@hankyung.com (韓国語)
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