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ソウル明洞(ミョンドン)の「ミリオレ」ビル地下には「兆平」という中華料理店がある。
広東料理と点心が主なメニューで、800席を超える大型食堂だ。 「食べるものがない
」という中国・東南アジア観光客の不満に衝撃を受け、中国ビジネスを手掛ける企業
関係者が2年前にオープンした。 ‘6菜1湯’が1万ウォン(約700円)前後の価格だ。
中華圏ではその間、韓国を‘3無観光地’と呼んでいた。 食べるもの、見るもの、
買うものがない、ということだ。
しかし最近、ソウルの繁華街や市場・デパート・地下鉄を歩くと日本語や中国語が
よく聞こえる。 観光客の声だ。 観光公社によると、昨年の外国人入国者は658万人と、
前年比で6.9%増えた。 円高時代を迎えた日本(237万人)からの観光客が増えた
おかげだ。 中国大陸をはじめとする中華圏(約174万人)も増えている。 景気が低迷
している中でうれしい現象だ。
観光産業は98年の通貨危機当時、‘外貨稼ぎ’の役割を果たした。 雇用創出効果は
製造業の2倍にのぼる。 フランス・スペイン・イタリアなどの国の場合、観光産業は国内
総生産(GDP)比で10%を超える。 韓国はわずか4%だ。 韓国より人口がはるかに
少ない香港・マカオは年1500万人以上の観光客を集め、成長動力になっている。
こうした点で韓国観光は生死の岐路に立っている。 ウォン安という有利な変数にも
かかわらず、観光客数が増えるペースはそれほど速くない。 観光インフラやサービスは
旧態依然だ。 例えば、日本からの観光客が増えているが、旅行会社が適当なホテルを
確保できずにいるというのが実情だ。
外国語が通じない点、交通渋滞、高い物価、案内表示板の不備、口に合わない食べ物は
外国人の不満を招いている。 慣れない都市に来た観光客の視点で市内を歩いてみると、
共感できる部分が少なくない。 高い価格のメニューを出す食堂、皮膚の色が違うという理由
で出入りを拒否するところもあるという。 こうした風土でまた外国人観光客を韓国に呼び
戻せるだろうか。
世界観光産業は基本欲求段階を抜け出し、教育(education)・エンターテイメント(enter
tainment)・刺激(excitement)という‘3E時代’を迎えている。
韓国が昨年36億ドルの観光収支赤字を記録したことが劣悪な競争力を物語っている。
観光産業は、地方自治体・関連業界・市民が一つになり国家ブランドの伝導師になってこそ
成長する。 政府は不必要な規制を緩和し、国内外観光客の不満を解消するシステムを
構築しなければならない。 それが‘3無観光’の汚名をそそぎ‘グリーン成長’時代へと
進む第一歩になる。
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