09/02/17 23:11:34
裁かれる“170万人虐殺” ポル・ポト裁判の初公判開廷
カンボジアの旧ポル・ポト政権が、約170万人もの人を拷問や餓死で死に追いやった事件を
めぐるカンボジア特別法廷の初公判が17日、プノンペン郊外の同法廷で開かれた。この日の
公判は、子供や外国人を含む1万5000人もの政治犯を殺害した罪などで起訴された、
元トゥールスレン政治犯収容所所長、カン・ケ・イウ被告(66)に対するもの。法廷には、
多くの被害者や遺族が詰めかけ、同被告の姿を凝視していた。
今回は、本審理に入る前に、刑事事件の証人や民事上の当事者(遺族や被害者)を認定する
ために開かれた。冒頭、カンボジアのニルノーン裁判長が、同法廷では国際法と国内法の
両方が適用されることなどを説明。弁護側、検察側、当事者らに意見を求めた。
このなかで、被告弁護人は「すでに仮拘束期間が9年9カ月と7日を経過。カンボジアの
法律では3年以上の拘束は認められておらず、直ちに釈放すべきだ」と主張。一方、民事上の
当事者側から新たな被害者を追加したいとする要求が出されたが、結論は18日に持ち越した。
罪状認否など、本格審理は3月の次回公判となる見通しだ。
元収容所長は、これまでの取り調べで自らの罪を認めており、この日の公判でも被告弁護人は、
同元所長が自らの責任を認識していると述べた。虐殺をめぐっては、ほかにヌオン・チア
元人民代表会議議長(82)、キュー・サムファン元国家幹部会議長(77)、イエン・サリ
元副首相(83)と妻のイエン・チリト元社会問題相(76)の4人が逮捕・拘束されている。
ソース:MSN産経ニュース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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