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準大手ゼネコン西松建設の裏金をめぐる事件で東京地検特捜部は１０日、税関に無届けで
海外から現金７０００万円を持ち込んだとして、外為法違反の罪で前社長国沢幹雄容疑者
（７０）を起訴した。
同社の裏金をめぐっては、ＯＢを代表とする政治団体を使った与野党首脳らへの違法献金や、
バンコク都庁発注のトンネル工事請負に絡む地元当局者への贈賄資金に充てられた可能性も
浮上しており、特捜部は国沢被告の関与を含め引き続き捜査を進める。
起訴状によると、国沢被告は元副社長藤巻恵次被告（６８）＝外為法違反の罪で起訴＝らと
共謀。２００６年２月－０７年８月、海外事業で捻出した裏金計７０００万円を税関へ届けず、
香港やフィリピンから５回にわたり持ち込んだとされる。
７０００万円は海外工事の受注工作に使った裏金の残金で、国内での受注工作資金に充てる
目的で持ち込まれた疑いが強いという。
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