09/02/08 22:02:30
「アグリー・コリアン(Ugly Korean)」を憶えているだろうか?飛行機が着陸するやいなや席を蹴飛ばし
て立ち上がったり、食堂にキムチを隠し持って入るなど外国に出ていろいろな醜態を演じた彼らをさす
言葉だ。幸いにも海外でそんな現象は影をひそめた。しかし、韓国では一年中「アグリー・コリア」が幅
を利かせている。
昔の韓国の水墨画を一度見てみよう。峰は空に向かって湧き、小さな家一軒が森の中にたたずんで
いる。竜が雲の間を泳ぎ、鵲は木の枝に止まり、虎が竹林の間を走る。前面には川が曲線を描いて
山の端に沿って流れる。そして画家の署名は優雅な書体で波の間に入っている。この光景は今日、
どのように描かれるだろうか?峰と一軒家は相変らずその場に存在するが、今は建物の森にごちゃ
ごちゃと取り囲まれている。飛行機が頭上を飛び、鳩はくねくねともつれた電線の上に止まり、野良猫
が路地の間を走る。川はもはや廃水の溝で山の端はアパートと区別が付かない。写真に画家の署名
はない。ただ色や字の多いハングルの広告があちこちにごちゃごちゃしているだけだ。本当に醜い。
都心中心部だけがこんなに醜いのではない。韓国の出入りが多い峰と広い谷間、パッチワークのよう
な田畑は昔のアジアで一番可愛らしい風景の一つだった。しかし、もはや失われた。休息を求めて都
心を抜け出しても、あなたが住んでいる箱型アパートと全く異ならない板でできた建物があなたを迎え
るだけだ。そこから見下ろす風光は、田畑の間にきらめく蛍光色、青色、かば色の屋根だ。
必ずこうであるべき理由はない。フランスのプロバンス、イタリアのトスカーナ、イギリスのグロースタ
ーシャー等の地ではその地域の建材で建てた美しい村が自然の風景とともに調和している。これらの
地域の伝統建築様式のたおやかな曲線と抑え気味の色彩を眺めるだけで韓国人の「デザインDNA」
に深刻な欠陥があることを悟ることができる。
なおかつ韓国人は世界のあちこちにとても素敵な建物を作りながら、特に母国では醜悪な大量生産
品ばかりを量産する。昔は安っぽくて質の低い製品だけで名前を知られた韓国の業者は過去10年間
に非常に品質を改善した。建築ではそういう発展が見えない。どうして韓国の建築家たちは価値を高
めないのだろうか?
色彩・模様・大きさなどデザイン的側面で韓国建築家たちの国内作品は無惨な程だ。不動産投機が
一つの要因だが、もっと魅力的な建物がもっとよく売れるのではないか?そしてどうして自治体は区
画されずに混乱する再開発を許可し、こんな美的な惨事が持続することを放置しているのか。
「アグリー・コリア」の話にはもううんざりだ。このごろでは他の種類の「アグリー・コリアン」が現われた。
最近、竜山(ヨンサン)でも見た。キム・ナムフン警査(巡査部長に相当)を死に追いやった暴力デモ隊、
また再開発撤去業者が雇った乱暴者らだ。韓国の再開発事業は実は道徳的でも、そして美的でも魅
力もない。再開発事業は韓国の近代的発展と歩調を合わせることができず、相変らず1980年代のど
こかに漂流している。
韓国は世界で一番富裕な国の中の一つだ。韓国人は高級食品・衣類・生活必需品などにすごく高い
お金を払う。ところが、その格好の悪い家でさえ途方もない価格を払って購入競争をすることに憚らな
いなんて訳がわからない。
URLリンク(image.chosun.com)
▲アンドリュー・サーモン/英ザ・タイムズ・ソウル特派員
ソース:朝鮮日報(韓国語)
[時事評論]アグリーコリア、アグリーコリアン外国では素敵な建物作って母国では醜い都市量産
URLリンク(news.chosun.com)