09/02/07 15:09:45 BE:1084752184-2BP(222)
記事入力 : 2009/02/07 13:01:04
釜山新港、韓国初の無人自動クレーン導入(上)
釜山新港で韓国初の無人自動ヤードクレーンの稼働が本格的に始まり、港湾設備のハイテク時代が幕を開けた。
6日午後1時ごろ、釜山市江西区と慶尚南道鎮海市にまたがる釜山新港の北コンテナ・ターミナルにある韓進海運の新港ターミナル。
暫定的にオープンした同ターミナルに、4000TEU(コンテナの個数を数える単位、20フィートコンテナ1個で1TEU)クラスのコンテナ船
「韓進ロサンゼルス号」が到着し、荷役作業が始まった。荷役作業には韓国で初めて設置された最先端のガントリークレーン「テンダム」が使われた。
このクレーンは20フィートコンテナ4個、または40フィートコンテナ2個を同時に陸揚げできる。
韓進海運の子会社、新港湾社のチェ・ヨンデ社長は
「これまでのクレーンが1時間に陸揚げできるコンテナは36‐40個だったが、テンダムは54個を陸揚げでき、生産性は30%以上向上した」
と語った。
こうして陸揚げされたコンテナは、待機していたコンテナ・トレーラーに載せられ、コンテナヤード(一時集積場)に移された。
ヤードにトレーラーが止まると、今度はヤードクレーンがコンテナを持ち上げ、空いている空間に積み上げていった。
このヤードクレーンは人間の操縦によらず、自動で動いていた。韓国の港湾では初めて導入された無人自動クレーン「ARMGC」だ。
このターミナルにはARMGCが42基設置されている。
ARMGCはヤード内の空いている空間を自動的に認識し、トレーラーに載せられたコンテナを運んで積み上げていく。
完全な自動システムで、24時間の運用が可能だ。
釜山=クォン・ギョンフン記者
URLリンク(www.chosunonline.com)
釜山新港、韓国初の無人自動クレーン導入(下)
無人自動システムの原理はやや複雑だ。
ターミナルの本館3階にある制御室のメインコンピューターに、船舶や船主から送られてきた貨物に関する情報をあらかじめ入力しておけば、
コンピューターが陸揚げするコンテナの情報をガントリークレーン「テンダム」の操縦スタッフに伝える。
スタッフはクレーンのモニターに表示されたコンテナを船から陸揚げし、コンテナを受け取ったトレーラーの運転手は、
車内に取り付けられたモニターが指定したヤードまでコンテナを運ぶ。
そして、ヤード内のトレーラーの位置をリアルタイムで監視する「RFID」が、指定された場所にトレーラーが移動したことを
無人ヤードクレーン「ARMGC」に知らせ、ARMGCはトレーラーが到着した場所に自動的に移動してコンテナを持ち上げ、空いている空間に積み上げる。
ARMGCがヤード内でコンテナを積み上げている間、ARMGCに取り付けられた監視カメラがコンテナの数量などを把握し、
どのヤードにどれだけ空いている空間があるかという情報を制御室のメインコンピューターに送り、
コンピューターはこれを基にヤードの状況に関する情報をアップデートして、コンテナを積み上げる新たな場所をARMGCに伝える。
韓進海運のターミナル側は、ヤードクレーン42基を完全に自動化することにより、24時間の運用に必要なクレーン操縦スタッフを100人ほど削減し、
1年間の人件費を60億ウォン(約4億円)ほど節約できる、と話している。
釜山港湾公社(BPA)によると、アジアで釜山新港の強力なライバルとなっているアラブ首長国連邦のドバイ港、
中国の上海港・塩田港(深セン)のヤードでは現在も有人クレーンが使われ、香港やシンガポール、台湾などでも貨物を素早く陸揚げできる
「テンダム」のようなクレーンはなく、ヤードの一部のみが自動化されているという。
BPAのチョン・ヨンファン港湾施設部長は
「新港はARMGCやテンダムなどの最先端の設備を導入することで、年間100億ウォン(約6億7000万円)以上の経費を節約でき、
それによって陸揚げ料の引き下げや貨物の迅速な処理などを実現することになり、北東アジアでナンバーワンの港へと飛躍できる」
と語った。
URLリンク(www.chosunonline.com)
URLリンク(file.chosunonline.com)