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【韓国】日本では「バカ」が最もひどい悪口である、韓国で使われるひどい侮蔑語は日本にはない ★3 [02/05] - 暇つぶし2ch1:おいんくφ ★
09/02/05 22:41:40
◆【コラム】「バカ」が最もひどい悪口である社会(上)(下)

日本で韓国のヤクザ映画を見ると、「あんな風に翻訳していたら面白みがなくなるではないか」と思う。
たった一言でも観客に緊張感を与えられるような、さまざまな罵倒のセリフを
すべて「この野郎」や「バカヤロー」と翻訳しているためだ。
耳を塞いで日本語の字幕だけ見ると、ソウルの小学校低学年の子どもたちのケンカよりもレベルが低いように思える。

だが、これは翻訳の問題ではないようだ。
裏社会の乱暴な言葉が中心となっているはずの日本のヤクザ映画を見ても
罵り合いで交わされる言葉は「バカ」や「野郎」といったものより少し強い程度だ。
時折聞こえてくる悪口も「間抜け」「うすのろ」「ろくでなし」「ブタ野郎」程度で
生命を脅かしたり身体的特徴をからかうような言葉は寡聞にして耳にすることはない。

日本でも「悪態」や「悪口」という単語がある。単語がある限り、それに相当する表現もあることは明らかなのだが
日本人に尋ねてみても、「バカ」「野郎」程度の言葉しか聞けなかった。
韓国語が分かる日本の知人の中には、「韓国で使われているようなひどい侮蔑語は日本にはない」と断言した人もいる。

もちろん、人間が住んでいる以上、日本にも悪口がないわけではない。
日本の伝統的な祭りの中に「悪態祭り」が存在していることがその証左だ。
悪口を言い合い、相手を言い負かした方はその年豊作に恵まれる、という言い伝えがあることから考えれば
昔からさまざまな悪口が飛び交ってきたことは間違いない。
日本の悪口をまとめた本(『輝ける日本語の悪口』1997年刊)も出版されている。

だが、これらの悪口を文化的な空間はもとより、日常の生活空間でもなかなか聞く機会がないというのが
韓国と違うところだ。悪口を避ける文化が日常を変えてしまったのか
悪口を口にしない日常が文化を変えてしまったのかは分からないが
日本語の悪口はもはや百科事典に載っているだけの死語と化してしまった。

在日韓国人や中国人、貧しい人や障害者などのマイノリティーを蔑む「差別語」もまた死語となりつつある。
最近の日本の若者の前で「乞食」という言葉を口にすると「えっ!」と驚き、笑みを浮かべる。
公的な場面で長い間タブーとされてきたため、「耳慣れない古い言葉」という印象を与えるようになったのだ。
異民族を蔑視(べっし)する言葉も、一部の偏狭な人たちが酒を飲みながら口にする程度にすぎない。

悪口に対する公的な規制もあったようだ。大昔の話ではあるが
鎌倉時代(1185年‐1333年)に施行されていた武家法には「悪口罪」があった。
悪口を言った者には鞭打ちの刑を科したのだ。さらに第2次大戦後には「人権」の観点から
悪口に対する社会的な規制が強まった。2002年には「バカ」という単語が入っていたという理由で
高校の教科書に掲載されていた有名な小説が削除されるという騒ぎも起こった。

だが、何よりも重要なのはやはり、悪口に対する国民一般の感情ではないだろうか。
日本では人を評価する際に「品が良い」「品が悪い」という言葉を頻繁に使う。
品格の有無を表わす言葉で、自分が誰かに「品が悪い」と言われることほど恥辱的な瞬間はない。
こうした評価が最も多くなされるのは、まさに悪口や差別語、卑猥(ひわい)な俗語などを使った瞬間だ。
こうした言葉を使った途端、品格がないことを意味する「下品」という評価を下されることになるのだ。

国民が話す言語の水準は、社会の品格を反映している。
すべての国民が視聴できる地上波テレビで悪口を並べ立てれば
「この国の社会はここまで堕落したのか」と評価されることだろう。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

ソース:朝鮮日報 2009/02/05 17:03:08
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