09/02/03 12:23:09
ウォンの対ドル相場が3日連続でウォン安に振れ、1ドル＝1400ウォンの大台に近づいた。
ウォン相場は1400ウォンを割り込むのか。
2日のソウル外国為替市場は1392.00ウォンで寄り付いた後、1390ウォン前後で取引され、前
日比10.50ウォンのウォン安ドル高となる1390.00ウォンで取引を終えた。専門家の間では今後
も為替相場が1350－1400ウォンのレンジで当分推移するとの見方が優勢だ。
◆1400ウォンの壁
昨年末に韓国政府が企業の決算対策として為替相場管理に動いたため、年末（12月30日）
のウォン相場は1259.50ウォンで引けた。しかし、新年を迎えるとウォン相場は再び1300ウォン
を割り込んだ。
ただ、昨年10－12月期に為替市場が大きく変動したのとは異なり、過去1カ月は1350－1400
ウォンという狭いレンジでの小動きとなった。ウォン相場が1400ウォン割れをうかがい、1390ウ
ォンまで下落したのは、1月15日（1392.00ウォン）、同23日（1390.90ウォン）に続き既に3回目だ。
取引中にも1400ウォンの壁が崩れたことはまだない。
為替ディーラーは「為替相場が毎週ボックス圏内で騰落を繰り返しているが、徐々に下落し
ている」と指摘しているが、今のところ1400ウォンが抵抗線になっている。
◆輸出急減の影響
今年に入り、為替市場では輸出急減という実体経済低迷が暗雲として立ち込めている。
外換銀行のキム・ドゥヒョン次長は「昨年末とは異なり、銀行に外貨の流動性に対する危機感
がそれほどなく、ムードは改善された。それでも為替が下落するのは輸出急減という悪材料が
最も作用したためだ」と分析した。
知識経済部は2日、1月の輸出が前年同月比32.8％減の216億9200万ドル、輸入が同32.1％
減の246億6200万ドルに落ち込んだと発表した。貿易収支は12月に黒字となったのもつかの
間、再び29億7000万ドルの赤字に転落した。
サムスン経済研究所のチャン・ジェチョル首席研究員も「為替相場は下落も上昇もできない
状況だ」と表現した。これまで韓国株を売却し資金を引き上げていた外国人投資家が今年に
入り買い越しを示すなど、昨年に比べドル資金事情が改善したにもかかわらず、輸出が急減
しているため、為替相場は方向性を失いボックス圏内で推移しているとの説明だ。
◆日本企業に比べれば為替メリット享受
シティバンクのエコノミスト、オ・ソクテ氏は「輸出が不振でドルが上昇しているが、逆に国内
の輸出企業にとってはウォン安で赤字幅が減るプラスの面もある」と指摘した。輸出急減に加
え、円高の打撃が加わった日本の輸出企業に比べれば、為替のメリットを受けるとの判断だ。
このため、為替市場では政府が当面積極的な介入を手控え、ウォン安を容認するのではな
いかとの見方が出ている。
NH先物のイ・ジンウ部長は「米国がバッドバンクを設立し、金融機関の不良債権を切り離さ
なければならないほど、世界的な金融不安は依然として存在する。当面は1350－1420ウォン
の圏内で推移する」と予測した。ただ、イ部長は「外部の悪材料で1420ウォンを割り込む事態
となれば、一時的に1600ウォンまで下落する状況もあり得る」と指摘した。
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