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記事入力 : 2009/02/02 11:26:17
経済危機:勝者と敗者が鮮明に(上)
韓国の半導体と造船は善戦、台湾の液晶は不振
「ドイツから旧正月の土産」「恵みの雨」「ゲームは終わった」-。
旧正月連休初日の24日、ソウル汝矣島の証券取引所には活気が戻った。一時は世界のDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み
出しメモリー)市場で10%のシェアを占め、世界で5位にまで上り詰めたドイツのキマンダが破産申請を行ったのだ。世界的金融危機の
中で大きく落ち込んでいた韓国の株式市場は、まさに祭りのような雰囲気となった。
国際半導体市場での強力なライバルが1社脱落したことで、サムスン電子やハイニックスなどの韓国メーカーに戦利品がもたらされる
という期待が高まった。旧正月連休が終わった先月28日には、予想通りサムスン電子は10%、ハイニックスは15%も株価が急上昇した。
韓国総合株価指数(KOSPI)も64.58ポイントの上げとなった。
昨年9月中旬には米国のリーマンブラザーズが破産し、これをきっかけに世界的な経済危機の幕が上がった。それから3カ月。
限りない競争の中から脱落する企業が続々と現れ始めている。一方弱者が淘汰(とうた)される中で、今も生き残っている企業は強者
となるチャンスだ。1929年の大恐慌でも、最悪の経済危機の中で世界的企業の明暗が分かれたが、今回も同じ現象が起こっているのだ。
新成長産業の一つとされている液晶市場がその代表的事例だ。米国の市場調査会社であるディスプレーサーチによると、世界1位の
サムスン電子と2位のLGディスプレーのシェアの合計は、昨年1-3月期には43%だったのが、10-12月期には53.8%にまで上昇した。
一方AUOやCEOなど台湾のライバルメーカーは大きく揺らいでいる。2007年には一時LGに並んでいた世界3位のAUOは、昨年初めに19.3%
にまで達していたシェアが、10-12月期には12.8%にまで落ち込み、1兆ウォン(約650億円)を超える営業損失を記録した。
東洋綜金証券アナリストのウ・ジュンシク氏は「不況のために液晶需要が減少しており、シェアの低い台湾メーカーから影響が出始め
ている。一部の台湾メーカーは倒産する可能性もある」と述べた。
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経済危機:勝者と敗者が鮮明に(下)
韓国の半導体と造船は善戦、台湾の液晶は不振
造船業界でも明暗が分かれている。世界の造船市場を3分していた韓国、中国、日本メーカーの中で、韓国メーカーはシェアをさら
に高めているが、中国メーカーは急速にシェアが落ち込んでいる。景気不振の影響で世界の貿易取引そのものが減少していることから、
単純な貨物船(バルク船)の注文もキャンセルが相次いでいる。中国メーカーはこれらの単純貨物船を主に製造してきたからだ。
自動車業界では77年間不動の1位だったGMを抑えてトヨタが世界の自動車販売で1位を記録し、勝者として浮上している。
フォルクスワーゲンも3位となり、世界6位だった現代・起亜自や中国メーカーは、米国のビッグスリー(GM、フォード、クライスラー)
が崩壊する中で飛躍のチャンスをうかがっている。
半導体、液晶、造船、自動車などの業界では、現在韓国企業は弱者ではなく強者に分類されている。一方の日本はシャープ、
エルピーダ、東芝など液晶や半導体などの大手が苦戦を強いられている。日本経済新聞は「日本メーカー総崩れ」と評した。国同士の
競争でも徐々に明暗が分かれている。
一時は一人当たりの所得が世界でもトップクラスだったアイスランドは、今回IMF(国際通貨基金)から救済を受けることになり、
政権も崩壊した。ウクライナ、ハンガリー、ラトビアなどの東欧諸国も一斉にIMFから救済を受け、英国は先進国の中で初めて国家が
破たんするのではとささやかれており、ポンドが暴落している。
しかしまだ勝負は終わっていない。今は10ラウンドの中の序盤戦だ。企業同士の競争では勝者がすべてを持ち去るように、世界経済
も一部の国家が脱落しなければ危機は終わらない、と専門家は予想している。
大宇証券の洪性国(ホン・ソングク)常務は「今回の経済危機を4段階に分ければ、現在は第1段階から第2段階に移りつつある時期
だ。どこが最後の勝者になるかは誰にも分からない」と述べた。
チェ・フプ記者
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