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[AML 24498] 2/14、集い「竹島問題をどう考えるか」質問集
half-moon half-moon at muj.biglobe.ne.jp
2009年 2月 18日 (水) 21:01:49 JST
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半月城です。
紅林進さんが[AML 24429]で「竹島問題をどう考えるか」集いの報告をされま
したが、質疑応答にはふれられていないので、それを補足したいと思います。
当日(2/14)の参加者は一水会を始めとして右から左まで、また国籍も日本人
だけでなく韓国人もかなり参加されたので、多様な質問が寄せられました。最初
に質問したのは「外国人参政権に反対する会」の活動家ですが、報告者の回答が
終らないうちにしゃべりだし、たしなめられたのをきっかけに会場は一瞬ざわつ
きましたが、すぐ平穏に戻り、しかし緊張感を漂わせ、タイムリミットまで延々
1時間半も質疑応答が真摯におこなわれました。
その中で、ここでは朴報告への質疑応答のみを記憶をたよりに、不正確ですが
記してみます。若宮報告への質疑応答はどなたか書いていただきたいと思います。
朴炳渉報告「竹島=独島は固有領土か、強奪領土か」への質問と回答
1)島根県発行の「フォトしまね」161号に竹島は竹嶼であると書かれているの
ではないか?
答)「フォトしまね」161号には、明治政府とでもいうべき太政官が1877年に本
邦の版図外とした「竹島外一島」について、竹島を欝陵島、外一島を今日の竹島
(独島)としました。それが島根県の公式見解です。
2)別刷(朴炳渉「明治政府の竹島=独島認識」)で欝陵島の「欝」の字が誤っ
ている。この一事を取りあげても、この別刷は信頼できない。
答)現在の日本では主に「鬱」が使われますが、朝鮮史書や明治時代の日本では
ほとんど別刷に書かれた「欝」が使われました。現在の日本で欝と鬱はお互いに
異体字とされているので、どちらを使用しても誤りではありません。別刷は特に
歴史を重視して「欝」を使用しました。
3)竹島問題は国際司法裁判所で解決すべきではないか?
答)竹島(独島)問題を国際司法裁判所で扱うことには疑問がふたつあります。
ひとつは国際法への疑問です。戦後の国際法は国連の平和理念などを取り入れて
いるのであまり問題ないのですが、戦前の国際法では侵略戦争すら合法とされま
した。そのため、戦後の国際法とは性格が著しく違うので、戦前の国際法は万国
公法と呼んで区別すべきです。その万国公法で、香港返還前にもしアヘン戦争や
香港返還を裁いたら、おそらく侵略戦争を起こしたイギリスが勝ったことでしょ
う。そのような万国公法をもとに1905年当時の竹島問題を国際司法裁判所で扱う
のは疑問です。
もうひとつの疑問は日韓協定です。日本は竹島問題を国際司法裁判所で扱う目
途がつかないうちは日韓協定を結ばないと主張していましたが、結局はその主張
を引っ込めて紛争解決の交換公文を結びました。交換公文の中で紛争の解決は国
際司法裁判所でなく第三者の調停によるとされました。したがって、竹島問題を
国際司法裁判所で扱うのは日韓協定の精神に反するので疑問です。
一方、日本では竹島問題を国際司法裁判所で解決すべきであるとの主張がよく
なされますが、領土問題を国際司法裁判所で解決をはかろうとするなら、北方領
土問題も国際司法裁判所で解決するよう主張すべきです。そうした声が聞かれな
いのはダブルスタンダードではないでしょうか。