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米国ではこのほど、史上初の黒人大統領によるオバマ新政権が始動した。黒人は米国で
は「少数派」なだけに、オバマ大統領の選出で、今後非白人系の、特に中華系にルーツを
もつ大統領が出るのではないかとの「期待混じりの憶測」も飛び出している。しかし米国
社会で中華系民族の活躍には「難所」が多いと指摘の声も上がる。中国新聞網がこのほど
伝えた。
中華系大統領誕生の「希望的観測」は、台湾の日刊紙『中国時報』の引用による。文中で
は「現在の米国における中華系人口は、米国全人口のわずか2%で、535人の下院議員全数
対しても、在籍は1人のみ。数の上で圧倒的不利」と分析した。
また、米国の白人エリート層を形成すると言われる、アングロサクソン系白人プロテス
タントのワスプ(White Anglo―Saxon Protestant、
WASP)の存在も挙げ「オバマ大統領が就任できたのはワスプをはじめとする強力な
政治的後押しがあったから」と言及、ジョン・F・ケネディ大統領のように、ワスプの
条件に当てはまらない人物が大統領に就任した例もあるが「米国では絶対数の少ない、
政治的後押しもない人種が大統領になるのは相当に難しい」と解説し、米国における
中華系人種の政治的位置を冷静に分析した。
2000年の米国の国勢調査による人種別人口統計では、非ヒスパニック系白人(69.5%)、
スパニッシュ系白人(11.6%)と、「白人」の比率が圧倒的に高い。一方黒人系は12.7%
と「少数派」で、アジア系に至っては3.8%だった。(編集担当:金田知子)
(サーチナ 2009/01/29 19:02)
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