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景品詐欺で中国籍容疑者を逮捕
県警「逃走男と共犯」
秋田市内のスロット店やパチンコ店の景品交換所計３店舗で昨年１１月、偽造景品が持ち込まれ、総額４００万円以上がだまし取られた事件で、
このうち１店舗から現金をだまし取ったとして、県警が中国籍の男を詐欺容疑で逮捕していたことがわかった。複数の捜査関係者が明らかにした。
さらに、別の店舗で換金し、捜査員から取り押さえられ任意同行中に逃走した男も、中国籍と新たに判明した。
県警は２人が共犯関係にあり、背後に大がかりな中国人グループが関与しているとみて調べている。
捜査関係者によると、偽造景品が持ち込まれた３店舗に設置された監視カメラなどから、１０人以上が犯行に加わった疑いが強いことも新たにわかった。
偽造された景品を使った詐欺事件は全国で相次いでおり、千葉県警が中国人グループの犯行の疑いが強いとみて全容解明に乗り出している。
秋田県警は、逮捕した男がこのグループの一味の可能性が高いとみて、さらに調べを進めている。
逮捕された男は昨年１１月７日、秋田市内のパチンコ店の景品交換所で偽造した景品カードやレシートを持ち込み、現金約５０万円をだまし取った疑いが持たれている。
県警は同１１月１４日、この男を千葉県内で逮捕。同県内の自宅を捜索した際、複数の偽造された景品カードが見つかり、押収した。
男は調べに対し、容疑を認め、詐欺罪で秋田地裁に起訴された。
一方、逮捕された男が換金したのと同じ１１月７日夜には、秋田市内の別の景品交換所２店舗でも同様に現金がだまし取られ、
このうち１店舗では、偽造景品を持ち込み、換金した別の男が、通報で駆けつけた秋田東署員らに取り押さえられた。
しかし、男は捜査車両で同署に向かう途中に逃走。現在も行方が分からないが、逮捕した男の供述や、
逃走した男が使った偽造の景品やレシートの指紋などから、中国籍の男と判明した。
これまでの県警の調べで、偽造された景品は、各店舗の本物に似せて精巧に作られていたほか、
換金に必要な、店名や時刻、メダルの枚数などが印字されたレシートも本物と酷似し大きさも本物と一緒だった。
（2009年1月28日 読売新聞）
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