【日経新聞社説】サハリンで日ロ新時代を、中国の台頭をにらんだ外交戦略[01/27]at NEWS4PLUS
【日経新聞社説】サハリンで日ロ新時代を、中国の台頭をにらんだ外交戦略[01/27] - 暇つぶし2ch1:依頼154@はらぺこφ ★
09/01/27 19:13:46
ロシアのメドベージェフ大統領が極東サハリンでの日ロ首脳会談を提案した。2月中旬、
日本企業が参画するサハリン沖の資源開発事業「サハリン2」の生産開始を記念する式典
に麻生太郎首相を招待し、その際に首脳会談を開こうというのだ。

先週末、麻生首相との電話協議でメドベージェフ大統領は、サハリン会談では「2国間の
すべての問題について話し合いたい」と述べた。停滞する北方領土問題や平和条約締結
交渉を進展させる機会でもあり、ぜひ実現すべきである。

2月の記念式典は、サハリン2の液化天然ガス(LNG)の生産と対日輸出開始を祝うもの
だ。同事業は日本から三井物産と三菱商事が出資し、LNGプラントも日本の技術が主体
だ。しかも全生産量の約6割が東京電力など日本向けである。

昨年5月に発足したメドベージェフ政権は、日本を含めたアジア太平洋地域での連携を重視
している。昨年7月に大統領が承認した「外交政策の概念」でも、日本との善隣関係および
創造的パートナーシップを支持するとした。極東での日ロ経済協力の象徴となるサハリン
事業の門出に合わせた会談で、日ロ関係全般の発展に弾みをつけたいのだろう。

確かにロシアなりの思惑もある。資源高を追い風に急成長してきたロシア経済は、金融
危機や原油相場急落の影響で急速に減速している。今年の経済成長率は11年ぶりに
マイナスに転じるとの観測も出ている。

加えて年初にはロシアにとってドル箱ともいえる欧州向け天然ガスの供給が、経由する
ウクライナとの対立によって一時停止した。昨年8月のグルジア紛争の影響もあって、
欧州諸国はロシアへの不信を募らせており、エネルギーの対ロ依存の脱却を真剣に検討
し始めている。

ロシアが経済的にも政治的にも、日本を含めたアジア太平洋地域に活路を求めようとして
いるゆえんだ。

領土問題を抱える日ロ関係が飛躍的に改善する保証はないが、苦境にあえぐロシアが日本
に秋波を送っている。日本にとっても極東での経済協力もさることながら、中国の台頭を
にらんだ外交戦略上、日ロの関係進展は欠かせない。日ロ新時代を築く好機ととらえたい。


(日経ネット 2009/01/27)
URLリンク(www.nikkei.co.jp)


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch