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窃盗団をタクシーで送迎、運転手２人を逮捕…奈良県警 見張りも、余罪１００件追及
中国人窃盗グループのメンバーらを空き巣狙いの“仕事場”の住宅地まで、タクシーで
送迎していたとして、奈良県警生駒署が、堺市のタクシー会社に勤務していた運転手
中嶋修（６１）、山田博之（６５）両容疑者を窃盗ほう助などの疑いで逮捕したことがわかった。
２人は「不況で売り上げが少なく、生活が苦しかった。大阪、兵庫、奈良で送り迎えした」
などと供述、タクシー料金に報酬を加え、１回あたり数万円を受け取っていたという。
窃盗グループが犯行中、見張り役を務めたこともあるといい、同署は約１００件の
余罪があるとみて追及している。
捜査関係者によると、中嶋容疑者らは、昨年１０月、中国人窃盗グループ数人を
タクシーで送迎、同県生駒市内の女性方から手提げかばんなど（約７万円相当）
を盗むのを手助けしたなどの疑いが持たれている。
この窃盗事件があった日に、同市内にいた不審な中国人の男１人に同署員が職務質問し、
入管難民法違反の疑いで逮捕。その後、窃盗グループのメンバーとわかり、目撃情報
などから、２人のタクシーが移動手段として利用されていたことが判明し、今月８日に逮捕した。
２人は窃盗グループから連絡を受けて迎えに行き、盗みに入っている間、犯行現場近くで
客待ちを装って待ち、犯行のあと、再びグループのメンバーを乗せて送っていたという。
中嶋容疑者は「待っている間は、車内で家人が帰って来ないか、見張っていた」と話している。
２人は「１００回くらい送迎したが、不審に思われたことは一度もなかった」などと供述。
捜査関係者は「タクシーで移動すれば、職務質問や検問などに引っかかる危険性は少なく、
住宅街にタクシーが止まっていても、不審に思われにくい」と話し、窃盗グループが、
タクシーのメリットを巧妙に利用したとみている。
２人の供述などから窃盗グループは大阪に根拠があり、数人以上のメンバーがいるとみられ、
中嶋容疑者は山田容疑者から、「いい稼ぎになる」などとして、誘われたと話している。
一方、山田容疑者は「窃盗グループが運転手役を探している」などと元同僚から、
持ちかけられたと供述しており、同署は余罪の裏付け捜査を進めるとともに、
グループの他のメンバーや元同僚の行方を追っている。
２人が勤めていたタクシー会社は、「もし本当に運転手が犯罪に加担していたなら遺憾だ。
内容が確認できれば、運転手の再教育など再発防止に努めたい」としている。
ソース：読売新聞 （2009年1月26日）
URLﾘﾝｸ(osaka.yomiuri.co.jp)
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