09/01/26 10:23:35
中国・唐代の詩人李白の代表的な詩「静夜思」は
実は日本と中国で表記が2文字違う。
一部の研究者には知られた事実だが、東京都江戸川区の区立中学校の
日本語教室で学ぶ中国出身の生徒が違いに気付き、謎解きに挑んだ。
この詩に詳しい大東文化大の門脇広文教授(中国文学)は
「研究者でも知らない人がいるのに、中学生でよく気付いた」と感心している。
静夜思は、月光を眺め望郷の念にかられた心情を詠んだとされる。
日本での表記は「牀前看月光 疑是地上霜 挙頭望山月 低頭思故郷
(寝台の前に差し込む月の光を見て、地上の霜かと思った。
頭を挙げては山上の月を仰ぎ、頭を垂れては故郷を思う)」が一般的だ。
3年前に中国・河北省から来日した中学3年相木将希さん(16)は国語の
資料集を見て、自分が覚えている詩と違うのに気付いた。中国の小学校では
「看月光」は「明月光」、「望山月」は「望明月」と習った。
「看」の字を使わないと月を見つめるニュアンスがなくなり、
「山」の字が消えると月が山から昇ったばかりという意味合いがなくなるという。
相木さんは友達と資料集の出版社に問い合わせたが、返事は「分からない」。
インターネットで調べたり、中国の研究者に手紙で問い合わせたりした結果、
日本の表記は李白が詠んだオリジナルで、中国の表記は詩が大衆化した
明代以降、分かりやすく書き換えられたことが分かった。
相木さんは来日当初、日本語が通じず不安な時期もあったが、
謎解きを通じ「やればできると自信がついた」。
高校受験の面接で詩の研究のことを話すつもりだ。
ソース:中日新聞
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