09/01/25 20:59:14
三菱航空機は、開発を進めている次世代のリージョナルジェット機MRJのスラット、フラップ、翼胴フェアリング、
ラダー、エレベーターの設計と製造に、台湾の航空機メーカー、AIDC社(=漢翔航空工業股〓有限公司)の
参加を決め、このほど契約を結んだ。
AIDC社は1996年以来、軍用機は、民間機用の構造部分の製造も手がけており、ビジネスジェットの主翼、
垂直尾翼、ヘリコプターのコクピットなどを製造している。
今回、AIDC社が担当する部位は以下の5つ。
<1>スラット (主翼前縁に装備される稼動補助翼で飛行機の揚力を増大させる)
<2>フラップ (主翼後縁に装備される稼動補助翼で飛行機の揚力を増大させる)
<3>翼胴フェアリング (翼と胴体との接合部の覆い)
<4>ラダー (方向舵。垂直尾翼後部の動翼)
<5>エレベーター (昇降舵。水平尾翼後部の動翼)
今回の契約について三菱航空機の戸田信雄社長は、「AIDCの参加により、MRJの開発、製造の主要パートナー
がほぼ出そろった。三菱航空機と三菱重工に加えて、世界一流のパートナー各社をそろえたMRJプロジェクトは、
開発現場で設計、技術評価などの作業が順調に進行している」と述べ、一方のAIDC社・シャー・エイ・イー社長は、
「MRJのパートナーとして次世代リージョナルジェット機、MRJのプロジェクトに参加できることを名誉と思っている。
革新的な機材の製造には革新的なパートナーの組み合わせが必要であり、私たちは、世界の航空機構造部品の
需要を確実に、タイムリーに満たすためのモデル事業にしてゆくつもりだ」と話している。
MRJプロジェクトには、最新鋭の高効率エンジン「PurePowerPW1000Gを供給するプラット・アンド・ホイットニー、
パーカー・エアロスペース(油圧システム担当)、ハミルトン・サンドストランド(電源、空調、補助動力などの各システム
担当)、ロックウェル・コリンズ(フライト・コントロール・コンピューター、アビオニクス担当)、ナブテスコ(フライト・コント
ロール・アクチュエーター担当)、住友精密工業(降着システム担当)、スピリット・エアロシステムズ(パイロン)の各社
が主要なパートナーとして参加している。
〓はイ(にんべん)に分
ソース:nejinews[ 2009.01.25 日曜日 10:47 ] MRJ、スラットやフラップなどの部位を台湾AIDC社から供給
URLリンク(www.nejinews.co.jp)
関連サイト
三菱重工のプレスリリース:台湾のAIDC社がMRJのスラットやフラップなど5つの部位を提供(PDF)
URLリンク(www.mrj-japan.com)
AIDC(漢翔航空工業)のニュースリリース
URLリンク(www.aidc.com.tw)