09/01/25 16:47:29
鮮于鉦(ソンウ・ジョン)著『日本、日本人、日本の力』(ルビーボックス)
本紙の鮮于鉦・東京特派員は、下を向いて東京の通りを歩く癖がある。「いったいどういう人が、
ブロックをこんな風に敷き詰めたのか」と感嘆しながら。そして、ソウルでも同じように下を向いて
歩く。「いったいどういう人が、ブロックをこんな風に並べたのか」と憤怒しながら。鮮于特派員は、
韓国と日本の最も低い場所、すなわち地面から、国民性の違いを探る。そしてこの違いを克服で
きなければ、韓国は決して日本のようなレベルに到達することはできない、と語る。
日本に関する書物の相当数は、明らかに対極的な立場に立っている。一方では「日本にはない」
と叫び、一方では「日本に学ばなければならない」と叫ぶ。鮮于特派員は、日本に学ばなければ
ならないと考える人物の一人だ。
マルクスよりも革命的なトヨタ。人を選ばず育てる未来工業。サブカルチャーの世界化を主導す
る村上隆。1907年に初めて発売されて以降、今でも販売されている「亀の子たわし」。子孫に譲る
こともできたであろう秋史・金正喜(キム・ジョンヒ)の遺品を韓国に寄贈した李舜臣(イ・スンシン)
研究家の日本人…。
日本の経済や政治、文化の基盤を目の当たりにした鮮于特派員は、「韓国と日本は生きる時代
が違う」と結論付けた。韓国が文化的・経済的・政治的に「モダン(近代)」にとどまっているとする
なら、日本は「ポストモダン(脱近代)」へと進歩している、と鮮于特派員は表現する。
現代自動車が「ジェネシス」に挑戦する一方で、ホンダは人型ロボットと飛行機に挑戦しており、
サムスンがメモリー市場を掌握したとき、シャープは世界の環境産業をリード、韓国文化が「ヨン
様」を押し立てて日本のドラマ市場に食い込んでいたとき、日本文化はファッション・建築・ポップ
アートなどの上位文化はもちろん、娯楽文化や食文化までをも世界に発信する「クール・ジャパン
(魅力的な日本)」という国家イメージを構築していた-というのが鮮于特派員の指摘だ。
こうした日本の強みに目を向けること自体が、進歩と跳躍の第一歩だ、と鮮于特派員は語る。
加えて今の韓国は、産業構造・政府形態だけでなく、21世紀最高の話題に浮上した人口構造の
高齢化問題に至るまで、不思議なほどに日本の後を追っている。日本の経験は韓国にとって大き
な助けとなるだろう、と鮮于特派員は見ている。
1990年代に日本が10年間の沈滞を味わったのは、他国の利点を学び欠点を克服する過程を完
全にこなすことができず、孤立した島国特有の「国家ぼけ」現象を起こしたからだ、と日本人は自
覚している。
半島国家であるのに加え、分断という状況まで重なっている韓国は、こうした「国家ぼけ」に陥る
危険性が極めて高い地政学的制約を抱えており、そのため日本よりさらに謙虚な姿勢で他国に
学び、利点を吸収してこそ国家がより発展できる、というのが鮮于特派員の主張だ。「労働者はブ
ロックを敷き、記者は一生懸命に記事を書けば、幸せな共同体を作ることができると信じる」という
鮮于特派員の言葉に、彼が本書を書いた理由があるようだ。
URLリンク(www.chosunonline.com)
【書籍】 私たちの先祖は日本をどのように眺めたか?~琴秉洞著「朝鮮人の日本観」[01/03]
スレリンク(news4plus板)l50
【書籍】 韓日両国はどうしてお互いに否定的なのか~琴秉洞著「朝鮮人の日本観」「日本人の朝鮮観」出版[01/01]
スレリンク(news4plus板)l50
前スレ
【朝鮮日報】本紙東京特派員の「日本観」[01/25]
スレリンク(news4plus板)l50