09/01/25 16:26:49
韓国のドラマ制作会社が軒並み赤字にあえいでいる。日本などアジアを席巻した“韓流ブーム”
以降、大物俳優の出演料が天井知らずに高騰して制作費を圧迫し、ヒットしても採算が取れない
異常事態に陥っているというのだ。出演料未払いをめぐる出演者対制作会社の泥沼の訴訟騒動に
も発展。不況によるCM収入の減少や粗製乱造による質の低下も加わり、「韓流ドラマ」はまさに存
亡の危機に立たされている。(桜井紀雄)
■韓流スターvs制作会社…“仁義なき戦い”
韓国で昨年末、韓流スターが自らドラマ出演料の引き下げを申し出る現象が相次いだ。
ドラマ「天国の階段」や日本向け広報大使を務めたことでも知られるクォン・サンウさん(32)が
昨年12月、新作ドラマの1話当たりの出演料を1500万ウォン(約100万円)以下に抑えると表明。
直前の出演作と比べると3分の1に満たない額だ。
クォンさんと並ぶ韓流スター、ソン・スンホンさん(32)も出演料の50%カットに同意したと発表。
ソンさんは、韓国メディアに「ドラマの人気が出ても制作会社やスタッフは相変わらず苦しいのが韓
国ドラマの実情。ともに働くものとして苦しさを分かち合いたい」と理由を語った。
「冬のソナタ」で知られるチェ・ジウさん(33)の事務所も韓国メディアに出演料削減を明らかにす
るなど、韓国芸能界でひとつの“潮流”ができあがっている。
だが、美談ばかりでない。逆の動きも表面化している。
人気女優、キム・ヒョンジュさん(30)が未支払い出演料1億ウォン(約650万円)の支払いを求め
、制作会社や前所属事務所を訴えるなど、訴訟沙汰(ざた)も起きている。
大物俳優、パク・シニャンさん(40)が未支払い出演料など3億8000万ウォン(約2500万円)を
求め、制作会社を訴えた裁判では、韓国ドラマ制作社協会(ドラマ協会)がパクさんのドラマへの出
演を無期限停止にする対抗措置を取り、芸能界を騒然とさせた。
「1話当たり1億7000万ウォン(約1100万円)という法外な出演料を要求し、ドラマ市場の共倒れ
を招いた」
これがドラマ協会側の言い分だ。
まさに韓流ドラマの生存をかえけたスター対制作会社の仁義なき戦いが勃発(ぼっぱつ)している。
>>2に続く
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