09/01/25 10:01:57
北京の主要繁華街にこのほど、流浪者・乞食生活者救助の立て看板が設置され、公安などによる
弱者救済のための巡回が始まった。春節(旧正月)前の人道的サービスの一環だという。
立て看板によると、(1)食住を自分の力で解決できない、(2)北京に頼るべき親類・友人がいない、
(3)都市最低生活保障もしくは農村五保供養(衣、食、住、医療、葬式の保障)を受けていない、(4)
現在、都市に住所が持なく乞食によってしか生活できない、という4つの条件に合致する者には、市が食事、
住居、故郷までの交通費などを提供するという。
実は、春節前やゴールデンウィークなどに活発に実施されるこの「人道的」サービス、これは人でごった
返す繁華街から専業乞食を排除するという目的もある。専業乞食とは乞食により生計を立てる人々を
指すが、流浪者・乞食生活者が収容される海淀区救助管理ステーションの趙長林所長によると、これら
専業乞食たちは春節期間中には1日500元から600元(約7800円)を稼ぎ出すという。人の善意につけこみ
大金を稼ぐ専業乞食は長い間、中国において社会問題の一つとなってきた。
中国人民大学の李迎生教授によると、「救助管理弁法」の規定では、自ら望まない限り、救助管理
ステーションに収容してはならないことになっている。しかし、専業乞食が稼ぎ時に自ら望んで救助管理
ステーションに収容されるわけもなく、市は半強制的にステーションに収容するのだという。趙長林所長に
よると、収容される人の約半分がこのケースだという。ただ、翌日か翌々日には仲間が引き取りに来る。
現在のところ、この引き取りを拒む法律はなく、仲間に引き取られていった人たちはまたせっせと乞食を
始めるのだという。
このようにして、市と専業乞食のいたちごっこが繰り返されるのだという。
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