09/01/24 21:40:09
今でもまだ、相当多くの中国人が日本人を憎んでいる。これには歴史的要因があり、文化的理由がある。
私たち中国人は、近代化を迅速に進めてきた。近代において外国から非難されてきた中国人の文化、
例えば纏足や辮髪、衛生に無頓着であること、ところかまわずタンを吐くことなどは、今ではすでになくなって
いるか、なくなろうとしている。これにともなって、中国の伝統的な芝居や茶芸、民俗もなくなってしまった。
一方、日本人は今でもたくさんの文化を残しており、茶道、剣道、柔道は言うまでもなく、歌舞伎や能、相撲
までもが依然として商業的に興行されている。つまり、中国の文化は独自的な部分が少なくなってしまい、
しかもますます失われているのに比べ、日本の文化は独自性を多く残している。このため、文化の上で血縁
関係があるといえる中国と日本は、相手に対する嫌悪感を短期間でなくすことは難しいと思われ、特に中国人
の日本人に対する嫌悪感のほうが少し強いかもしれない。
歴史的なことについては、言うまでもなく、日本人が背負わなければならない責任はより大きい。悲しむべき
ことに、日本は西側諸国を学ぶ優等生であるが、中国は「中等生」に過ぎない。したがって、中国が非難され
たり、ないがしろにされたり、取り込まれたりするのは避けられないことである。
軍国主義の主導の下で侵略を拡大した日本が、どれほど多くの悲惨極まりないことを行ったか。これは実際
のところ、現在の日本人の想像をはるかに超えている。さらに悲しむべきことに、戦後の日本は、占領者である
米国の冷戦上の戦略から、自らに対する徹底的な反省を行わず、国内に決して過ちを認めない巨大な右翼
集団を残した。終戦からあまり時間をかけずに先進国の仲間入りを果たしたが、この間、右翼が日本復興の
けん引役となったとも言えるのである。(つづく 文:張鳴)
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