09/01/25 07:24:17 6+OXvPsW
「英国経済は終わり」論争 ブラウン首相まで反論
【ロンドン=尾形聡彦】「英国は終わった。持っていた英通貨ポンドはすべて売ってしまった」。
米国人の著名投資家ジム・ロジャーズ氏が最近こう発言したことに、ブラウン英首相までが反論し、
英で議論になっている。
ロジャーズ氏は、投資家ジョージ・ソロス氏とファンドを立ち上げた後、独立。
最近は、原油価格の上昇や米投資銀行の抱える問題を、早くから指摘していたことで知られる。
ロジャーズ氏は、英経済について「もう終わりだ。北海油田の原油は今後なくなっていき、
金融街シティーもめちゃくちゃだ。英国は売るものが何もない。もう英国には投資しない」と発言した。
これに対し、ブラウン首相は23日、「金もうけしようとしている投機家の言葉を気にしながら
我々が政策運営をしていると思ったら、それは大きな、大きな間違いだ」と不快感をあらわにした。
英金融大手「ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド」(RBS)の著名エコノミストも
「(議論は)厳密さを欠いている」と公開書簡を出した。
英国では、RBSが19日に最大280億ポンド(約3・4兆円)に上る損失を08年通期で計上する
見通しを発表。英政府が、巨額の追加金融救済策を打ち出すなど混乱が続く。英ポンドも急落。
23日には1ポンド=118円台をつけ史上最安値を更新した。
ロジャーズ氏は昨年秋の朝日新聞のインタビューでも「今後数年でドルの価値は大きく失われる」
と述べるなど、もともと歯にきぬ着せぬモノ言いで知られる。その発言に過剰とも言える反応を
しているのは、誇りを傷つけられた怒りと同時に、先行きへの不安感の裏返しともいえそうだ。
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