09/01/18 18:05:19
2005年の売買禁止以降、純粋な寄贈者も減少
一部の病院は精子が底を突き、人工授精の中断も
韓国の医療機関の精子バンクで人工受精に用いられる精子が不足し、不妊治療が中断する
などの支障も一部で発生している。2005年に精子売買を禁止する生命倫理法が施行されて以
後、純粋な精子寄贈者が減り、精子が底を突くという事態が起こっている。
かつては、かなりの数の病院が医科大学の学生らを対象に「小遣い」を払って説得し、精子を
確保していた。しかしこれすらも「圧力による寄贈」と解釈され影をひそめた影響で、精子バンク
が「無精子症」にかかっているわけだ。
一般的に成人男性の約1-2%は、無精子症か、あるいは受精が不可能なほどに精子の活動
が鈍くなっている。不妊の夫婦約20組のうち1組は、こうした問題で妊娠に失敗している。この場
合、精子バンクに寄贈された精子を用いて人工授精を行うと、母親の遺伝子を受け継ぐ子供を
もうけることができる。
しかし、不妊治療専門の病院である関東大学医学部第一病院の場合、現在では約700人分の
精子しか残っていない。精子バンクの精子を利用する人工授精が1カ月に約40件余りに達し、1
度に4回から5回の人工授精を試みなければならない、という状況を考慮すると、毎月約200人分
の精子が必要だ。
精子バンク長を務める泌尿器科の徐柱泰(ソ・ジュテ)教授は、「今の状況では、3月にはほぼ
完全に精子が底を突き、“男性不妊の人工授精”が全面的に中断する事態になるだろう」と語っ
た。
既に血液型A型の精子はなく、A型の男性が無精子症である場合には人工授精ができなくな
っている。精子バンクの精子を人工授精に使う際には、「不妊の夫」の血液型と一致する精子を
使う。子供と両親の血液型が合わなければ、後で子供が大きくなってから親子関係を疑うからだ。
徐教授は、「新聞に精子寄贈者急募の広告を出そうという意見が出るほどに深刻だ」と語った。
浦川中文医科大江南車病院も、保管中の精子は約200人分しか残っていない。精子バンクの
関係者は、「O型を除き、A型・B型・AB型の冷凍精子を使った不妊治療を中断している状態だ。
昨年から、精子が必要な男性不妊の夫婦はずっと後回しにしている」と語った。釜山大・全南大
などの地方病院も、事情は同じだ。精子バンクを閉鎖してしまった所も多く、2005年以前は韓国
に10カ所余りあった精子バンクは、現在では6カ所だけが残っていることが分かっている。
>>2に続く
URLリンク(www.chosunonline.com)
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