09/01/17 21:29:29
◆ギョーザ中毒事件で元従業員を拘束、聴取 中国当局
中国製ギョーザ中毒事件で、中国公安当局が製造元の天洋食品(河北省石家荘市)の
男性従業員ら3人前後を容疑者として絞り込み、事情聴取していることが17日までに
わかった。中国筋が明らかにした。
容疑者の一人はギョーザを冷凍庫で保管する段階にかかわっていた従業員とみられ、
昨年秋の時点ですでに拘束されていた。
当局は絞り込んだ男らが共謀した可能性を視野に入れている。
しかし供述はあいまいで、容疑を認めていないという。
当局は容疑が完全に固まっていないため、事情聴取のための拘束という形で釈放、
再拘束を繰り返して調べているが、毒物混入を立証できる物証に欠けているもようで、
解決までにはなお時間がかかる可能性がある。
事件をめぐっては、製造過程での混入を指摘する日本側と、「工場での混入はない」と
する中国側で対立してきたが、昨年6月に、天洋食品が日本での事件後に回収した
ギョーザを従業員の親戚らに販売、これを食べた4人が中毒症状を起こした。
日本と同じく農薬成分の「メタミドホス」が検出され、濃度が極端に高かったことから、
当局は延べ約1000人から事情聴取し、管理記録や出勤状況を調査、監視カメラの
映像などを分析してきた。
事件は、中国製食品への不信感が急速に高まるきっかけとなったほか、
日本の対中感情を悪化させる要因となった。
◇【用語解説】中国製ギョーザ中毒事件
2007年12月~08年1月に、中国河北省石家荘市の天洋食品製の冷凍ギョーザを
食べた千葉県と兵庫県の3家族計10人が下痢や嘔吐の症状を訴え9人が入院、
女児1人が一時意識不明となった。
検査で具や包装から有機リン系の殺虫剤メタミドホスが検出され、
中国製食品に対する不安が拡大した。日本国内ではメタミドホスは使用禁止。
中国でも07年に使用が禁止され、08年1月に製造・販売も禁じられた。
08年6月に中国でも食中毒被害が発覚。
中国国内での故意の混入が疑われてきた。
写真:天洋食品の冷凍庫から「ひとくち餃子」などを積み同工場を出る警察車両(右奥)
=08年2月、中国河北省石家荘市(共同)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
MSN産経ニュース 2009年1月17日20:54
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