09/01/16 22:04:02
1000ウォン分のモノを輸出する場合、国内に落ちる金額はどれくらいか。 韓国銀行(韓銀)の05年産業関連表によると
617ウォンだ。 残り383ウォンは輸入原資材と部品・素材の分で、海外に流出する。 自給自足経済でなければ海外にお
金が流れるのは当然だ。 韓国のような対外依存型経済ならなおさらだ。 しかしどんどんそのお金が増えるのは問題だ。
国内に落ちるお金も減るが、部品・素材を輸入して加工・組立する経済は成長に限界がある。 不幸にも、韓国は国内に残
るお金がずっと減っている。 95年には1000ウォンのうち698ウォンが残ったが、00年は634ウォン、05年は617ウォンと
減っている。
対日貿易赤字も増えている。 昨年の赤字は過去初めて300億ドルを超えた(320億ドル)。 65年の国交正常化以降、
韓国は一度も黒字を記録していないが、赤字のペースは速まっており、懸念される。 赤字額が100億ドルから200億ドルを
超えるのには10年かかったが、300億ドルを超えるのには4年しかかからなかった。 逆説的だが、韓国の輸出が大きく増えて
いるからだ。 輸出を増えれば、日本からの部品・素材輸入も増えるしかない構造だ。 国内に落ちるお金が次第に減り、対日
貿易赤字が増えるのは、国内の部品・素材産業が脆弱だからだ。
こうした点で李明博(イ・ミョンバク)大統領が今回の韓日首脳会談で部品・素材と関連し、日本の協力を要請したのはよ
かった。 日本の部品・素材企業が韓国に進出するように導くという合意があったのも幸いだ。 日本企業が5億ドルの投資
の意向を明らかにするなど、具体化されている点も望ましい。 しかし日本は貿易摩擦の是正にさらなる誠意を見せなければ
ならない。 40年間にわたり韓国が一度も黒字を出していないうえ、さらに赤字が増えている状況で、両国間の友好増進とい
うのは空念仏にしかならないからだ。 貿易不均衡の是正は、部品・素材産業に対する日本の積極的な支援から始まらなけ
ればならない。 韓国に投資する際はできるだけ合弁方式を選択し、技術移転も積極的に行うことを望む。 日本政府もこれ
を後押しする必要がある。 ブーメラン効果を云々して消極的になることはないと考える。
韓国政府も部品・素材産業政策の全般を見直す必要がある。 何より、部品・素材は中小企業の役割だとし、中小企
業支援策の一環と考えてきた従来の認識を捨てなければならない。 これまで部品・素材の重要性を強調しなかった政府は
なかった。 しかし数十年間支援してもこうした状況が続いているのは、政策による部分が大きい。
部品・素材産業には大企業も多い。 今回、GMへの納品が決まったLG化学の電気自動車用のバッテリーも部品・素材
であり、三星(サムスン)電機と現代(ヒョンデ)モービスも部品・素材分野の大企業だ。 外国の有名部品・素材企業も相当
数が大企業だ。 超一流部品・素材を開発できる可能性が中小企業よりはるかに高いからだ。
今では世界最高と評価を受けているTFT-LCDも当初は苦戦した。 開発費が莫大であるうえ、販路が少なく、赤字が
深刻だったからだ。 こうした難関を突破できたのは三星電子が大企業だったからだ。 にもかかわらず、政府は可能性の小さい
中小企業だけ支援するなど、大企業を事実上、逆差別してきた。
これからは大企業が先導企業になり、国内の中小企業と日本の部品・素材企業を連結させる方式の三角提携システム
が構築されるよう、政府が支援しなければならない。 中小企業支援方式も変わらなければならない。 技術を保有する中小
企業を選択的に支援する一方、これら企業をまとめて大型化し、もう一つの先導企業に育成するのも望ましい。
大企業システムへ行かないという技術型中小企業の場合、産学研にまとめて支援する革新型クラスター体制を考慮して
みる必要もある。 今のような‘形だけのクラスター’‘規模の経済のないテクノパーク’のままでは発展は期待できないだろう。
ソース:中央日報
URLリンク(japanese.joins.com)
URLリンク(japanese.joins.com)§code=120
関連スレ
【韓国】 対日貿易赤字の部品・素材分野で貿易黒字900億ドルを達成する計画…これからは開発型戦略への転換を図る [01/13]
スレリンク(news4plus板)