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「船乗りにとって、これは地獄であり嵐でもある」
Gurpreet Kaur Chawlaさんにとって、この13ヶ月は苦悩の日々だった。
彼女の夫のJasprit Chawla船長は、忠清南道泰安郡でサムスン所有の艀が彼のタンカーに衝突して
起きた、最悪の原油流出事故以来、韓国を離れることが出来ずにいる。
家庭と夫から引き離され、彼女はインドに残された子供と、韓国にいる夫の双方の面倒を見るという
疲労困憊の一年を送ってきた。12月になってから、その仕事はいっそう厳しくなった。
Chawla船長は、原油流出の際の対応によって、ロイズリストによる2008年の「シップマスター・オブ・ザ・イヤー」
に選ばれた。 しかし、12月10日、韓国の法廷は彼とSyam Chetan一等航海士に、その行動を理由に
実刑判決を言い渡した。
「一等航海士は家族らに別れを告げることも許されなかった」と、タンカーの船主であるV Shipsの
Sharad Saldanha船長は語る。「(別れを告げるには)翌日面会する必要があったが、家族らはその日法廷にはいなかった。
誰もこのような逆転判決を予想してはいなかったからだ。我々だけでなく、世界の海運組織もそうだ。
あらゆる国際(海運)組織に激震が走った」
2007年12月7日、曳航していたタグボートから外れたクレーン艀が、錨泊していたHebei Spirit号に衝突した。
この衝突により10,800トンの原油が海に流出し、韓国の海岸線を汚染する結果となった。
事故は、韓国でも最悪の環境破壊とされ、地元の観光業および漁業は深刻な被害を受けた。
7月に二人のインド人航海士は、地方裁判所で無罪判決を受けたが、高裁の判決でChawla船長は、
衝突を回避しようとしなかった事と、原油の流出を食い止めようとしなかった廉で18ヶ月の実刑を宣告された。
また一等航海士は8ヶ月の実刑判決を受けた。
この判決は海運組織から強い抗議の対象となった。ITFと他の海運組織は判決を報復的なものだと非難した。
Chawla船長の家族にとっては、(判決は)彼らの生活を、特に子供たちの教育を一変させるものだった。
「Chawla夫人は子供たちを家庭で教育しようとしていたが、12月10日から非常に忙しくなり、それが
不可能となった。彼(Chawla船長の息子)の学業は完全に停滞し、彼はおそらく1年留年することになるだろう。
さらに事態が継続すれば(留年が)2年になる可能性もある」とSaldanha船長は言う。
「彼らは12月10日以降何とか韓国行きと学業を両立させようとしているが、それは非常に難しく、
ほぼ完全に停滞してしまっている」
Chawla夫人は、「子供たちが今日お腹をすかせているか、食事を取ったかすら確認もできず、彼らの面倒を
見る事も適わないのです」と語る。
Saldanha船長はまた、子供たちは父が今収監されている事を伝えられていない、とも述べた。
「私たちは、この事件が広まっている以上、彼らが(父の収監を)知ってしまうと思っていますが、子供たちにとって
それは辛いことになるでしょう」と彼は言う。「特に、年下の4歳の子はともかく、上の7歳の子にとっては
トラウマになるかもしれません。彼は現在の状況に、困惑を見せています」
「彼は何回もいろいろな事を尋ねてきます」とChawla夫人は述べた。
「『パパはどこにいるの?』、『毎朝早く、どこに会いに行っているの?』といった質問をよくしていました。
彼が、父親が刑務所にいる事を誰かが言ったのを耳にしてからは、『ママ、なんでパパは刑務所にいるって話してるの?
どうして刑務所にいるの?』と尋ねてくるのです」
>>2以降に続きます
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