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【ソウル=坂井広志】麻生太郎首相は12日午前、ソウル市内の青瓦台(大統領府)で
李明博大統領と会談し、北朝鮮問題について、6カ国協議を通じて北朝鮮に核を放棄
させるという基本認識と、オバマ次期米政権と緊密に連携する方針を確認した。両首脳が
相互訪問する「シャトル外交」を定着させるため、大統領が「年内の適切な時期」に訪日
することも決まった。
北朝鮮の核問題で、大統領は「6カ国協議で日韓が連携していきたい。米国を含めた
参加国の協力が重要だ。中国の協力もより効果的だ」と述べた。首相は「オバマ政権
発足で、北朝鮮は日本、韓国、米国の分断を図り、揺さぶりをかけてくるかもしれない。
3カ国で緊密に連携することが大事だ。中国の連携も重要だ」と応じた。
拉致問題で、首相は「重大な人権侵害であり早急に解決されなければならない」と
解決への協力を求めた。大統領は「韓国にも多くの拉致被害者がいる。北朝鮮は問題の
解決に協力すべきだ。日本と同じ考えを持っている」と日本側の取り組みに支持を表明した。
世界的な金融危機については、4月2日にロンドンで開催される第2回金融サミットを
視野に、引き続き緊密に連携することを確認した。
二国間関係では、国際政治経済問題をテーマに有識者が意見交換する「日韓新時代
共同研究プロジェクト」を始動させることで合意したほか、アフガニスタン復興では職業訓練や
農業分野での共同支援を想定した実務協議に入ることでも合意した。
経済連携協定(EPA)締結交渉に向けた実務者レベルの協議を促進させることでも一致した。
ただ、竹島(韓国名・独島)など両国間の懸案課題は見送られた。
会談後の共同記者会見で、首相は「過去を直視し未来にビジョンを持ち、国際社会に共に
寄与していくことで、一層成熟したパートナーシップ関係に拡大していくことで完全に一致した」
と、会談の意義を強調。大統領は「近くて遠い国から、近くて近い国へと発展している」と語った。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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