09/01/12 09:36:20
もうすぐソル(陰暦の正月)だ。
ソルは秋夕(チュソク、中秋)、寒食、端午とともに4大名節(韓国固有の祝日)とされ、韓民族の大
事な文化遺産と言える。韓国固有の「歳時風俗」の大半がソルと小正月の間に集中するだけに、ソ
ルは「民族の祭り」に位置付けられている。
ソルは陰暦1月1日に行われる名節で、朝鮮(チョソン、1392~1910年)時代末期に陽暦が導
入された後も、この伝統は固く守られた。しかし韓日併合(1910年)で日本による植民支配が本格
化するにつれ、日本は韓国文化を抹殺するため韓国の名節を否定し、日本の祝日だけを強いた。
特に韓国のソルを「旧正月」と卑下し、日本のソル(陽暦1月1日)を「新正月」として守るよう求めた。
この時点から「新正(シンジョン)」に反する概念として「旧正(クジョン)」という日本式の表現が使わ
れはじめた。
当時、日本の帝国主義による植民支配に対抗し「陽暦の正月を祝えば親日売国、旧暦の正月を
祝えば反日愛国」というスローガンを叫ぶほど、ソルという名節への韓国人の意識は深かったとされ
る。早くから舶来文物の導入に積極的だった日本は、明治維新以降、陰暦を捨てて陽暦だけを使用
してきた。今でも日本は陽暦の正月を祝っている。
「旧正」は日本式の漢字語で、植民支配時代に韓国のソルを格下げするために使われた言葉であ
ることから「旧正」ではなく「ソル」と言うべきであろう。
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