09/01/06 00:38:02
5日付環球時報によると、インド最大の野党であるインド人民党の北東部支部幹部が3日、
長大な壁を作って中印国境とブータン・インド国境を封鎖せよと主張した。
主張によると、インド北東部の反政府武装組織はバングラディシュ、ブータン、ミャンマー国内
で訓練を行い、インド国内に潜入。使用しているのは中国製武器だ。そのため、国境に壁を
設けて、武器を持ったテロリストの侵入を阻止、河川を利用したルートも防ぐ必要があるという。
中印両国には国境で係争地域があるが、両国の国境は約3400キロメートルある。
同幹部は「壁」の設立で麻薬取り引きも阻止できると論じ、インド国内でテロが発生する一因に
は現政権の周辺国家に対する「弱腰外交」があると主張した。
一方、中国現代国際関係研究院でインド問題を専門とする馬加力氏は、テロリストがインドに
持ち込む武器は中国製との言い方に強く反発し、「まったく根拠がない」、「仮に中国製の武器が
あったとしても、国際的な武器の闇市場が存在する以上、テロ組織はどの国の武器でも購入
するだろう」などと述べた。
またインド国内の有識者からも「国境を壁で囲むのは古代の発想。そんなことに国力を使わず、
民生の向上に精力を注ぐべきだ」などと、「現代版・万里の長城」構想は非現実的とする冷ややか
な見方が出ているという。
インド人民党はヒンドゥー至上主義を掲げる右派政党だが、主張は比較的穏健。1998-2004年には
バジパイ連立政権における与党になった。同政権は米国外交には批判的で、中国をパートナーと
呼ぶなど両国関係を改善する一方、98年には核実験を実施した。
写真は中国-インド両軍の合同による反テロ演習の様子。教官はインド軍人で、中国軍兵士を指導している。(編集担当:如月隼人)
URLリンク(news.searchina.ne.jp)
ソース:サーチナ 2009/01/05(月) 16:45 「中国との国境に“万里の長城”作れ!」―インド人民党
URLリンク(news.searchina.ne.jp)