09/01/04 09:57:29 01eAHf4n
「共同開発」合意では主権問題は棚上げされたとされ、それは大人の知恵だといった
論評も各紙で目立った。
しかし、どちらが何を棚上げしたのかと厳密に考えれば、その内容は決してそんな結構
なものではない。
日本側は中間線より日本側の海域に対する主張を棚上げしてしまったのに対し、中国側は
中間線より沖縄トラフにまで至る、本来は日本のものである海域への主張を棚上げした
だけ、との実態が浮かび上がってくるからだ。 棚上げは棚上げでも、日本側はそれこそ
本質的な主権に対する主張を棚上げしてしまったのに対し、中国側はもともと無理筋の
主張を今回は引っ込め、棚上げしてみせたに過ぎないということである。
これが言い過ぎと思うのなら、日本は日本側の海域を実際に掘ってみたらどうだろうか。
中国はやはり「 そうなったら戦争だ。 軍艦を出す 」 といってくるに違いない。
その時日本が、この海域は日本の主権内にあるが、あくまでも両国間の友好を重んじ、
日本の法律に従い、中国側の資本参加だけは認めてやろう、といい返したらどうなるだろうか。
これでこそ交渉は対等といえるが、むろん日本側にそれだけのことをやってみせるだけの
覚悟も戦略もない。
根拠のない幻想に浮かれるのは恥ずかしい限りだといいたい。