09/01/03 18:30:39
>>1の続き
韓国経済は攻撃的なスタイルだ。危機を迎えれば迎えるほど攻撃に打って出る。1970年代の石
油危機当時、われわれは敵陣深く攻め込む戦略を立てた。オイルダラーがあふれる中東で建設
と労働力輸出を行い、原油を購入するためのドル資金を稼いだ。
ポスコは危機に直面したときほど投資を増やす企業として有名だ。第2次石油危機の直後に当
たる1980年代初めに光陽製鉄所を建設し、先進国の低成長による1991年の危機の際には韓国の
製造業投資の10%に当たる額を同社だけで投資した。ITバブル崩壊により米国で鉄鋼メーカーが
破綻した2000年代初めにも毎年1兆8000億ウォン(約1300億円)を投資した。そのおかげで他社よ
り多くの果実を得ることができた。
サムスン経済研究所の韓昌洙(ハン・チャンス)首席研究員は「韓国人には危機に強く反応する
遺伝子がある」と指摘する。歴史的には三国時代、高麗、朝鮮王朝に至るまで国難に際しては民
族的エネルギーが噴出し、驚くべき底力を見せた。
ソウル大の宋虎根(ソン・ホグン)教授(社会学)によれば、韓国は危機に強いあらゆる条件を備
えているという。狭い国土では競争密度が高く、競争に勝つためのイノベーションがおきやすいと
の指摘だ。
年の瀬に喜ばしい知らせが舞い込んだ。株価指数算出機関のモルガン・スタンレー・キャピタル
・インターナショナル(MSCI)は2009年の韓国企業の1株当たり純利益増加率が10.5%に達すると
予測した。台湾(マイナス38.1%)、香港(マイナス10.7%)などアジアの各国・地域は厳しい数字が
並んでいる。韓国経済がそれだけ危機に強いことを示している。