09/01/02 11:11:30
新年に入って私たちはお互いにあいさつを交わして「カムサハムニダ(ありがとうございます)」という
言う。しかし、このあいさつの言葉にはまだ清算されない日本語残滓が治らない風邪のように付着し
て使っていることを知らなければならない。
「カムサハムニダ」という言葉は純韓国語(ウリマル)ではなく、日本語として誕生した言葉だ。「感謝の
心」という意味を持った「謝意(しゃい)」は日本で使われる漢字だ。「カムサハムニダ」を日本語に直訳
すれば次のようだ。「かん-しゃ[感謝]<スル>。合成語~さい[~祭]感謝祭」正しい日本式発音は「カン
シャ」と言わなければならない。
日帝強制占領期間にこっそりと入って来てウリマルのように自然に使われている言葉がまさに「感謝」
という言葉だ。文法をよく見れば「感謝」は名詞で「感謝する」は動詞だ。しかしカムサやカムサハムニ
ダという言葉は私たちのまわりで長い間使われてきたから、この言葉を捨てるのは容易ではないだろう。
ウリマルに入って来た日本の用語は次の五つのパターンに分類できる。
①純日本語(いじめ、あんこなど)、②日本式漢字語(高水敷地(訳注:河川敷のこと)、忘年会など)、③
日本式発音の西欧外来語(スリッパ、サラダなど)、④日本式造語の英語(オールドミス、フォアボール
など)、⑤これらの混合型(マンタン、ヨビリン)などがそれだ。
「カムサハムニダ」というあいさつの言葉をウリマルに変える美しい言葉がある。すなわち「コマプスム
ニダ」だ。この言葉は「他人の恩恵や親切を受けて心が楽しくてほほえましい」という意味を持った形
容詞だ。「コマプタ」の語源は本来「コマ」だ。これは「神、尊敬」という意味だ。「コマプタ」は「尊い、尊
ぶ」という意味を持った言葉だ。「神さまと同じく神々しく尊い、神に対するように尊ぶ」という意味を持
った言葉が「コマプスムニダ」だ。恩恵を受けた相手に神さまと同じくらい神々しく尊く思う、という意味
になる。このような言葉を私たちが常に使ったら、お互いに尊重し尊重される社会、お互いを神々しい
神さまのように礼遇する美しい世の中になるかもしれない。これは考えただけでも胸がときめく。
1960年代、公炳禹(コン・ビョンウ)タイプライター(訳注:初のハングル・タイプライター)を発明した公炳
禹先生は次の様におっしゃった。「ハングルは金であり、ローマ字は銀であり、日本カナは銅であり、
漢字は鉄だ。」また、フランスの作家アルフォンス・ドーデ(Alphonse Daudet:1840~1897)は「最後の授
業」で、プロシア軍の侵略で学校で自国語であるフランス語を教えられなくなると、村人と学生が集ま
った教室で最後の授業を終わらせて次の様に言う。「たとえ国民が奴隷になるとしても、自分たちの国
語だけ保存していれば監獄の鍵を握っているようなものだ!」
今日、ある詩人と対談中にこんな言葉を聞いた。「今年2009年、国内外の景気もよくないというし、私
たちのハングルを世界に輸出して世界的な公用語にして国際競争力を持ってばどうでしょう?」
「ウリマル作家らしく夢も器用です!ホホホー---」「夢は必ずかなうから、たくさん見るほうがよい!」
[キム・ウヨン = デイリアン大田忠南編集委員]
ソース:デイリアン(韓国語) コマプスムニダ-韓国語⇒カムサハムニダ-日本語?を抄訳
URLリンク(www.dailian.co.kr)