09/01/01 21:22:57
(ソウル=聨合ニュース)韓国人には壬辰の乱以後、日帝強占期を経ながら日本に対して根深い被害
意識と敵対感が定着している。一方、日本人の韓国人に対する視点も非常に否定的だ。そんな否定
的な相互認識の中に今日の独島(日本名:竹島)問題と教科書問題、慰安婦問題などできしむ韓・日
関係が位置するのだ。
「朝鮮人の日本観」と「日本人の朝鮮観」(ノンヒョン発行)は在日韓国人史学者である琴秉洞(クム・
ビョンドン)さんがこのような両国の否定的な相互認識がどこから出発したのかを両側の視点で求め
る本だ。
日本人の朝鮮に対する侵略思想の出発点は8世紀「古事記」と「日本書紀」に記録された「神功皇后
伝説」だ。神功皇后は仲哀天皇の夫人で、天皇は新羅・百済・高句麗からなる三韓を撃てという神託
を信じず、神の怒りをかって結局、命を失った。それで神功は対馬を経て新羅に渡り、この時海にいる
様々な魚がみな喜んで軍船を背負って運び、順風も起きて波が新羅国の半分に至りそうだった。これ
を恐れた新羅王が白旗をあげて降伏し、多くの金.銀・絹などを送り、神功は新羅を内宮家として支配
した、というのが神功皇后伝説だ。
神功皇后伝説は「朝鮮が日本の属国だった」と言う伝統的朝鮮観を形成させ、思想的にはその後の
日本人の韓国観に土台を提供する。このように始まった朝鮮に対する侵略思想は豊臣秀吉の朝鮮侵
略と明治時代初期の征韓論、そして以後、朝鮮植民地化過程を経て完成される。
「日本人の朝鮮観」はこの他にも18世紀末以来の官僚と政治家、学者、文人、報道人、軍人など多様
な分野の日本知識人57人が朝鮮をどのように認識したのかを通じて日本が韓国に対して持っていた
民族的偏見と感情的な侮蔑感がいつ、どこで始まったのかを調べて行く。
1999年日本で出版された「日本の朝鮮侵略思想」の内容に2004年4月-2005年12月まで朝鮮新報
に連載した「人物に見る日本の朝鮮観」の内容を加えた本だ。一緒に出版された「朝鮮人の日本観」
は朝鮮王朝時代日本に派遣された使節らと近代以後、朝鮮政府の開化政策施行によって日本に派
遣された使節などの日本見聞記と日本強占期韓国人ら植民統治にどのように抵抗したのかを整理した。
各冊268-332ページ。各冊1万6千ウォン。
ソース:毎日経済(韓国語) [韓日両国はどうしてお互いに否定的に眺めようか]
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