09/01/01 02:11:21
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長期不況で休業、半月・始華工団の労働者たち
自動車部品メーカー、D工業に勤める溶接工チさん（40）は先月18日、京畿道安山市檀園区
瓦洞の自宅で午前7時ごろに目を覚ました。いつもなら午前6時前に起きて朝食を終えた後、バス
に乗って会社のある半月工業団地に向かう時間だ。しかしチさんはこの日、早く起きても行くところ
がなかった。自動車業界が減産に入り、納品量が減ったことで、D工業が先月15日から半月間の
休業に入ったからだ。
朝食を終えたチさんはこの日、溶接機具の代わりにほうきと雑巾を手に取った。家事を手伝おうと部
屋の隅々まで掃除したが、時間はまだ正午前だった。昼食を食べ、仕方なくテレビを見ていると、小
学4年の息子が帰って来た。
「父さんは最近、何で会社に行かないの」
チさんは言葉を失った。
「最近、自動車会社の経営が困難で、父さんもしばらく会社を休んでいるんだよ。心配するな」
初めて休業に入った先月は家にいることはなかった。会社に行くよりも早い午前5時に起き、安山駅近く
の人材派遣事務所を訪ねた。建設現場の日雇い労動は大変でも、安山市の半月・始華工団にある工
場で溶接のバイトでもするつもりだった。だが午前6時から9時30分まで、3時間以上待ってもチさんを雇お
うとする人はいなかった。
会社が休業に入り、チさんの収入も減った。溶接工として経歴15年のチさんが残業や週末の特別勤務な
どを合わせて1カ月に70時間ほど働いていたときは、給料が約170万－200万ウォン（約11万8000－13万9000円）
だった。しかし今月は100万ウォン（約7万円）もらえるかどうかも心配だ。休業期間は平均賃金の70%だけ
が保障されるからだ。残業と特別勤務がまったくないため、手当はゼロ。その影響で生活は苦しくなり始めた。
月100万ウォンでは、電気代や水道代、電話代、住居の管理費など30万ウォン（約2万1000円）を支払う
と、手元にはほとんど残らない。チさんは結局、子どもを通わせていたピアノ教室（1カ月9万ウォン＝約6300円）
と塾（1カ月12万ウォン＝約8300円）をやめさせた。息子にはとても申し訳なく思っているという。最近はチさん
の妻（38）も、食堂や部品組み立ての仕事を探している。
チさんは決心した。
「何とかして副業を探さないと」
不況の風が吹き荒れる中、京畿道安山市の半月・始華工団や仁川の南東工団など、中小のメーカーが密集
した地域では休業が相次いでいる。
労動部傘下の安山雇用支援センターによると、12月に入り15日現在まで、休業を宣言した会社は279カ所。こ
の地域の労働者約4800人が失業者となったわけだ。10月に休業を申告した会社は11カ所で、11月には99カ所
に及んだ。南東工団をはじめとする仁川市南東部一帯では11月に231カ所、今月は115カ所が休業に入った。
チさんの同僚のチェさん（51）もこの日、することもなく時間をつぶしていた。22年間溶接の仕事をしてきたチェさん
は昨年、残業と特別勤務手当を合わせて年間3200万ウォン（約220万円）ほどの収入を得ていたが、今年はその
金額はまったくもって無理な状況。チェさんは「むしろ会社が1、2カ月完全に休業すればアルバイトを探すこともでき
るが、途切れ途切れで休業するためバイトも探せない」と嘆いた。
※以下>>2-10辺りに続きます