09/01/01 02:12:39
>>1からの続き
D工業の溶接工90人のうち、40人余りはチさんと同じような状況にある。今ある仕事は1カ月に溶接工7、8人ででき
る量しかないため、40人がローテーションを組んで1週間に1日か2日仕事をしながら休んでいる。
休業は工団の生産職労働者らの生計に直接的な打撃を与えている。企業が労動部雇用支援センターに申告をし
て休業すれば、社員らに平均賃金の70%が支給される「有給休業」となる。政府はこの場合、雇用保険基金で企業
が社員に支給する給料の3分の2を補助する。
しかし社員の収入が30%だけ減るわけではない。というのは、通常は残業や特別勤務手当などが含まれているからだ。
中小企業の社員は、平均賃金の70%をもらっても100万ウォンに満たないケースがほとんどだ。
とはいえ有給休業の対象者はまだマシなほうだ。平均賃金の70%を与えることが負担で、申告せず「無給休業」に入
る会社もあるからだ。この場合、労働者は一銭も受け取ることができない。
京畿道安山市のある半導体企業に通うパクさん（26）は先月15日、会社が半月間の休業を予告したためアルバイト
探しに奔走していた。これまで残業手当と合わせて月120万－130万ウォン（約8万3000－9万円）の収入を得ていた
が、休業すれば60万ウォン（約4万2000円）台に収入が減ってしまうからだ。
パクさんはそれだけの収入ではとても生活を維持することができないため、昼間に工団の知人らに電話を掛け、ほかの工
場に日雇いの働き口があるかを探し、夜には代理運転の職を探し回った。しかしまだ日雇いの働き口が見つかっていない。
パクさんは「切迫した求職者が溢れているのに、2週間だけ働くという人を誰が受け入れてくれるだろうか」と語った。
パクさんのように、短期の働き口を探す人々で人材派遣事務所はごった返している。安山駅近くにあるG人材派遣事務
所のホ・ドンホ所長（55）は「今月に入って仕事を探しに来る人が通常より70%も増えた。しかし求人を出す会社が90%ほ
ど減り、求職者が毎日40－50人に達している」と語った。
一方、安山工団を襲った休業事態は、6万人を超える外国人労働者たちにとっても大きな打撃だ。また、職場を移ろうと
している外国人労働者も急増している。
安山雇用支援センターに職場変更を申請した外国人労働者は10月から12月中旬までに399人と、前年同期比で2倍
以上に増加した。
安山外国人勤労者支援センターのイム・ドングン相談チーム長は「新たな働き口を求める人々で休憩所がごった返し、入
りきれなくなっているほどだ」と話した。
さらには帰国を考えている外国人労働者らもいる。朝鮮族の労働者チャン・ヨンピョンさん（48）は先月20日、仁川埠頭か
ら中国へ行く船便を調べた。チャンさんは「工場で休業が多く、日雇いの働き口もないため、当分中国に帰ったほうがマシ」
と語った。
溶接工として韓国に働きに来たバングラデシュ人のショブズさん（30）も「1カ月のうち半月も休んでいるため、それまでに貯め
たお金を生活費として切り崩している。来年初めまで景気が回復しなければ帰国するつもり」と話した。