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2008年もまた、新たなスターたちが登場した。米国産牛肉の輸入に反対するキャンドル集会や、米国発
の金融危機で、政界も経済界も大きな打撃を受けたが、そんな中でも科学技術やスポーツ、芸能の分野
で新星が多く誕生した。今年何よりも光り輝いた新星は、忠清南道泰安郡のタンカー事故の現場で、汗
を流して干潟を蘇らせた130万人のボランティアたちだった。
2007年の大統領選を前にしたハンナラ党の予備選で敗れた後、一時表舞台から去っていた朴槿恵（パク・クンヘ）
元同党代表は、4月の総選挙で「輝き続ける星」であることを示した。同党の公認候補から漏れた側近ら
は、「親朴連帯」を結成したり、無所属で出馬して大勢当選し、政治的な影響力の拡大に成功した。一
方、ハンナラ党は総選挙で172議席を獲得して圧勝し、洪準杓（ホン・ジュンピョ）院内代表は国会内の
「新星」になった。
対する野党・民主党は7月の党大会で、「実力を兼ね備えた対案路線の野党をつくる」という公約を掲げ
た丁世均（チョン・セギュン）議員を代表に選んだ。金大中（キム・デジュン）元大統領の側近だった朴智元
（パク・チウォン）議員や秋美愛（チュ・ミエ）議員など旧民主党の幹部らも、4月の総選挙で政界への復帰
を果たした。一方、自由先進党の李会昌（イ・フェチャン）総裁は結党からわずか2カ月後に行われた総選
挙で、大田市・忠清南道で圧勝するという成果を収めた。また、民主労働党の姜基甲（カン・ギガプ）代表
は、コメ生産農家の所得補てんのための補助金を公務員らが不正に受け取っていた疑惑を追及し、国民
的な人気が高まった。
女性科学者のイ・ソヨンさんは4月、ロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗り、韓国人として初めて国際宇宙ステー
ション（ISS）に到達し、「宇宙ブーム」を巻き起こした。また、韓国科学技術院（KAIST）の徐南杓（ソ・ナムピョ）
総長は大学改革を積極的に進め、教育界全体に衝撃を与えた。一方、ソウル大化学生物工学部の玄沢
煥（ヒョン・テクファン）教授は、病気の診断と治療を同時に行うことができるナノカプセルの開発に成功した。
北京五輪男子柔道の崔敏浩（チェ・ミンホ）選手は、5回の試合ですべて一本勝ちを収め、表彰式では大粒
の涙を流し国民に感動を与えた。また、男子バドミントンの混合ダブルスで金メダルを獲得した李竜大（イ・ヨンデ）
選手は、キュートなウインクで女性のハートを掴んだ。野球韓国代表の金卿文（キム・ギョンムン）監督は、米
国・日本・キューバを相次いで破り9戦全勝で金メダルを獲得し、「国民の監督」と呼ばれた。
また、競泳の朴泰桓（パク・テファン）選手は、男子400メートル自由形で金メダルを獲得し、韓国水泳の歴史
を塗り替えた。女子重量挙げの張美蘭（チャン・ミラン）選手は五つの世界新記録を打ち立て、「世界最強の
女性」としての地位を不動のものにした。韓国ゴルフ界の「女王」といわれる申智愛（シン・ジエ）選手も今年、
「世界の女王」になった。女子ゴルフの世界4大メジャートーナメント大会の一つである、全英リコー女子オープン
初優勝をはじめ、LPGA（全米女子プロゴルフ協会）ツアーだけで3連勝した。一方、プロ野球ではSK2シーズン
目の左腕、金広鉉（キム・グァンヒョン）選手が奪三振記録を更新し、最優秀選手（MVP）に選ばれた。
映画俳優のキム・ユンソク（40）は、507万人の観客を動員した『追撃者』で主人公を演じ、青龍映画賞など
六つの映画祭で主演男優賞を総なめにした。また、ドラマ『ベートーベン・ウィルス』（MBC）で「カン・マエ・シンド
ローム」を引き起こしたキム・ミョンミン、『追撃者』の連続殺人犯など多彩な役をこなし注目を集めたハ・ジョン
ウなども「骨太の男」というイメージで高い人気を得た。このほか、歌謡界ではソン・ダムビの『どうかしていたの』が
、セクシーなダンスで話題になった。
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