08/12/29 23:39:54 tNAl14rX BE:1355940858-2BP(222)
>>1を東亜書院さん風に書いてみた
……重苦しい音を立て、鉄扉が外とのつながりを断ち切った。
蝋燭が灯すほの暗い、頼りない明かりだけが佳奈とシャーンの二人が居る地下室の中を照らしだしている。
冷たい目で自分を見下ろす元従者に対して、佳奈は内心の恐れを外に出さないように必死になりながら、
高慢な口調で問いただそうとした。
「シャ、シャーン! い、いったいどういうつもりなのよ、こんな薄汚れた汚らわしいところへ私を連れ込んで!!
し、しかも服まではぎとって…………い、いまならまだ大目に見てあげるわ! は、早く私を開放しなさいっ!!」
そういって両の手を佳奈はわずかに盛り上がった、まだ未成長のままさらけ出させられている胸の前へと両手を持ち上げる。
その両手には、着衣ひとつなく、生まれたばかりの姿をさらけ出させられている佳奈が、ただ一つ身につけている品、
ずっしりとした重みのあるひとつながりの手錠が嵌められていた。
そんな佳奈の言葉に対し、彼女の若い下僕であったシャーンは、以前とは全く違った冷たい目で彼女のことを
みくだすように見下ろしていた。
「シャ、シャーン! き、聴いているのっ!?」
そんな以前の従順な態度とは全く違う彼の態度に、佳奈の中に芽生えていた恐怖感が、さらに増大する。
やがて、地下室の寒さも加わり、佳奈の身体がわずかに震えだし始めた。
「シャ、シャーン! こ、答えなさ……んぐぅっ!?」
「ふぅ……………………黙っていただけませんか? お、じょ、う、さ、ま」
一向に反応を示そうとしない彼の様子に苛立ちを感じ、もう一度追及しようとした彼女の口を無理矢理手で抑え
込まれ、佳奈は目を白黒とさせる。そんな彼女の耳元に小さな吐息を吐きだしたシャーンは顔を寄せると、慇懃
無礼な態度で彼女に命令した。
そう、それはまさに命令だった。
「んっ、んにふぉっふひゅもほっ!?」
そんな彼の態度に思わず反発し、口をふさがれたままの状態で佳奈が詰問しようとしてしまった。
次の瞬間――
「―黙れ、と言ったはずだ」
頬を叩く高い音が地下室に響きわたった。
まるで殴り飛ばすような勢いでふるわれたシャーンの手が、佳奈の白い頬をはたいた音だった。
「―な……」
叩かれたショックで、呆然と佳奈の思考が停止する。
何が起こったのか、じわじわと痛みが生まれだしてきても、未だに理解することができなかった。
そんな佳奈に対し、シャーンがさらなる衝撃を与える言葉を降り注いだ。
「お嬢さま、あなたはもうお終いなんですよ。……いいや、あなただけではない。
私を無辜の罪で咎人とし、羞恥と消えない焼印でもって咎人とし、己の身代りにしようとしたあなたのお父上、
あの愚物にも破滅を味わって頂く!」
そういうとシャーンは、地下室の片隅にあった木箱の蓋を取り外した。
「ふふっ…………さぁ、これから貴方の身に、絶望と恐怖を与えて差し上げましょう
これらの玩具を使用してね…………あなたの心が壊れるその時まで……」
そういってシャーンは、木箱から一目でそうとわかる様々な拷問器具を取り出し始めた―