08/12/29 05:25:00
★「セクハラ被害」書き込みのソウル大、「外国人嫌い」議論呼ぶ
「シャトルバスに乗るたびに、私に注がれる疑惑の目が嫌で、わざわざ講義室まで遠いコースを歩いて登校
したりしました」
ソウル大学・インド人留学生会のサティアンシュ・スリマスタバ会長(24、人文学部修士課程)は最近、ソウル
大学内で起きた外国人留学生によるセクハラ事件で気苦労をさせられた。
先月24日、ソウル大学に通う一人の女子学生が校内のインターネット掲示板「スヌーライフ(SNU Life)」に
掲載した「シャトルバスで、インド人らしい外国人男性からセクハラを受けた」という内容の書き込みが発端
となった。
今月1日にも、「学校のシャトルバス内で外国人男性が女子大生に性的な嫌がらせを行うシーンを直接目にし、
携帯電話で加害者の顔写真を撮った」という内容の書き込みが掲載された。
すると、該当掲示板には「インド人らは東洋人を馬鹿にする」「あいつらを追い出すべきだ」などと、インド人
への激しい悪口や非難まがいの書き込みが相次いだ。
これをきっかけに、ソウル大学でゼノフォビア(xenophobia=外国人嫌い)議論が起きている。学校側では
外国人留学生らに加わりかねない望ましくない出来事に備えて、インド人留学生会に、「一人ではキャンパス
内を歩き回らないようにしてほしい」と勧めた。
しかし、ソウル大学セクハラ・性的暴力相談所の真相調査の結果、セクハラの犯人はパキスタン出身の
工科学部の大学院生であるA氏(28)であることが分かった。外国人留学生をセクハラの加害者として
ソウル大学が調査を行ったのは今回が初めて。
A氏はこれまで、5人のソウル大学女子大生を対象に、日常的に性的な嫌がらせを行ってきたことが調査の
結果分かった。A氏は同調査で、「女性を粗末に扱うパキスタン文化に慣れていて、自分も知らず知らずの
うちに過ちを起こした」と話したという。
結局、今回の事件とは関係のないインド人留学生らは、ありもしないことによる誤解のためひどい目に
あったのだ。
学生処の関係者は、「インド人留学生会では今回の事件で、大きな侮辱を感じている。犯行の起きた当日、
インド人留学生40人あまりのすべての行動を一つ一つ調査して、学校側に通知してきた」と伝えた。
インド人留学生のロヒダス・アロテさん(31、農業生命科学学部の博士課程)は、校内の掲示板に掲載した
書き込みで、「ソウル大学生らが示した反応に対して、インド人学生らは非常に不愉快な思いをしている」
とし、「調査の結果すらまだ出ていないのに、『インド人のようだ』という表現一つで、インド人を批判するのは
早計だった」と批判した。
アロテさんはさらに、「あなたたちも外国では中国人や日本人と間違われやすい。もし、このような無念な
ことを経験したなら、さぞ辛いだろう」と反ばくした。
ソウル大学では初めての外国人留学生によるセクハラ事件をきっかけに、再発防止策作りに苦心している。
ソウル大学の張在盛(チャン・ジェソン)学生処長は、「来月、最終的な調査結果が出れば、それを受けて
適切な処分レベルを決定することになるだろう」とし、「これをきっかけに、来年からはソウル大学外国人
留学生らを対象に、性暴力予防教育を義務付ける方針だ」と明らかにした。
現在、韓国人の場合は、新入生のオリエンテーションを通じて、性暴力予防教育を受けさせているが、
外国人留学生はその対象になっていない。
これと関連して、最近、外国人留学生の急増により、今回の事件のような対立の可能性が高まっており、
各大学では彼らと引き続きコミュニケーションを行うべきだという指摘も出ている。
(東亜日報 DECEMBER 29, 2008 04:35)
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