08/12/20 19:27:17
★41兆ウォンの銀行資金、韓国銀行に「逆流」
韓国銀行(韓銀)が市中に供給した膨大な資金が企業に流れず、韓銀へと逆に戻っている。18日、
史上最大規模である41兆ウォン規模の短期資金が韓銀行に逆戻りし、韓銀はこのうち13兆ウォンを
のみを回収した。
19日、韓銀によると、韓銀が買戻し条件付債権(RP)の売却を通じて銀行圏から吸収した超過流動性の
規模は11月は11兆5000億ウォンだったが、今月に入ってからは1~19日にかけて19兆ウォンに上る。
韓銀が9月15日(現地時間)の「リーマン・ブラザーズ事態」以後、RPの買い付けなどを通じて市中に
供給した資金は計19兆5000億ウォンに上る。このように膨大な資金の供給を受け、銀行には短期的な
余裕資金が増えたものの、企業の業績悪化や構造調整の遅れなどによる、資金を融資できるほど安全な
企業をリストアップできなかった各銀行では、再び中央銀行に資金を預けている。
韓銀が超過吸収した短期流動性の規模は、7月の4兆8000億ウォンから8月は8兆2000億ウォンへと
増えたものの、米国の「リーマン・ブラザーズ事態」以降の9月は7兆ウォン、10月は5兆2000億ウォン
へと減っており、11月からは再び増加の勢いへと転じた。
韓銀はRP取引を通して市中の短期流動性を調整している。市場に金が不足すれば、銀行が保有している
国債などを一定の期間買い付けて資金を市中に供給し(RPの買い付け)、市中の資金が余れば、RPを
売って再び吸収するやり方で行っている。
従って、韓銀の超過流動性の吸収規模が増大したことは、銀行圏の短期的な余裕資金がその分だけ
増えたことを意味する。市中に供給された金が銀行圏内で回りに回って、結局再び戻ってきている。
年末の決算を控えている各銀行では、短期に資金を運用しており、企業や家計などに十分資金を
供給していないためと見られる。
韓銀の関係者は、「中央銀行では主に短期資金を供給しているが、銀行がこの資金を長期へと転換して
企業貸出などに利用しない限り、韓銀に戻ってくるしかない」とし、「戻ってきた資金を一部でも吸収しなければ、
短期金利が急落するなど市場混乱の要因となる」と話した。
現在、韓銀は、戻ってくる資金中、最小限のみ吸収し、残りは市場に戻す「強硬な対策」を取っている。
韓銀は18日、7日物のRP売却の入札において銀行圏が出した応札金額(41兆2700億ウォン)の
3分の1程度の13兆ウォンのみ吸収し、残りは差し戻した。11日の入札でも、10兆4000億ウォンの
資金が集まり、韓銀はこの半分の5兆ウォンのみ受け取った。
このため、韓銀が資金を供給する「量的な緩和」をいくら繰り返しても、速やかな企業リストラや信用保証
基金などの保証規模の拡大のような「質的措置」なくしては、金が銀行圏のみ循環する「金脈硬化」が
続くだろうというのが、経済専門家らの一般的な見方だ。
(東亜日報 DECEMBER 20, 2008 03:57)
URLリンク(japan.donga.com)
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