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ズボン紛失めぐるクリーニング訴訟、原告の控訴を棄却
ワシントン（ＣＮＮ） クリーニング店でスーツのズボンを紛失されたとして、同店の韓国人経営者に
５４００万ドル（約４８億円）の支払いを求めた元行政法判事の訴えが、ワシントンの上訴裁判所で
棄却された。
元判事は第一審で敗れ、控訴していた。
クリーニング店を経営するジン・チュン氏は、
「皆さんの支援に感謝する。訴えられてからの３年間はとてもつらい日々だった。これで悪夢が終わったことを願う」
と述べた。
問題のズボンは０５年５月、行政法判事の職に就く準備をしていたロイ・ピアソン氏が、チュン氏の店に
寸法直しに出した。
引き取りに行った際に別のズボンを渡され、
「預けたズボンを紛失したのは店内に掲げられた『満足保証』の広告を裏切る行為で、市の消費者保護法に
違反する」
などとして、同店に高額の損害賠償支払いなどを求める訴えを起こした。
一方チュン氏側は、
「満足保証という標語を無条件の保証と解釈するのは非現実的」
と主張。
第一審でこれが認められ、上訴裁判所も一審判決を支持する決定を下した。
ピアソン氏が今後、連邦最高裁に上訴する可能性もある。
チュン氏が経営していた３店舗のうち、２カ所は訴訟期間中に閉店に追い込まれた。
一方、ピアソン氏はいったん行政法判事に就任したものの、昨年５月に任期切れを迎え、
再任されないまま失職した。
ピアソン氏はこの処遇を不当として、行政法判事の任命権限を持つ市などを相手取り、別の訴訟を起こしている。
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