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来年、創立95周年を迎える宝塚歌劇団。1月には初めて韓流ドラマを舞台化するほか、料金体系の改定や、
未来のスターを育成する宝塚音楽学校の入試改革にも着手する予定で、「変革の年」となりそうだ。
1月から宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で上演される花組の新作ミュージカル「太王四神記(たいおうしじんき)」。
朝鮮半島などを舞台にした歴史劇で韓国の人気俳優ぺ・ヨンジュン主演のテレビドラマが原作だ。少女漫画や文芸
作品、ブロードウェー・ミュージカルなど様々な原作ものを手掛けてきたが、韓流ドラマは初の試み。歌劇団の
小林公一理事長は「壮大な歴史劇は『ベルサイユのばら』以来の得意分野。ヒットすれば続編につながる可能性
もある大作」と期待する。
1公演につき1か月半だった宝塚大劇場と東京宝塚劇場の上演期間を、新年からは約1か月にして年間10
公演に増やす。座席料金もSS席を1000円、S席を500円アップするが「増益分を制作費に回し、より
制作力を高めるのが狙い」(小林理事長)という。
背景には、歌劇団が、今後5年を、100周年に向けた“助走期間”として重視していることがある。
宝塚音楽学校(宝塚市)の入試改革もその一つ。今年度も競争率は20倍を超え、狭き門に変わりはない。
ただ「幼少時から声楽やバレエのレッスンを受けないと合格できないという風評が定着し、受験生が
スクールの多い大都市圏に集中しがちになった」(小林公平校長)といい、少子化もあって受験者数は
減少傾向だ。歌劇団に入団できるのは同校の卒業生のみ。より広くスター候補生を発掘するため改革は必然だった。
来年3月実施の入試は1次試験は面接だけで、歌唱と舞踊の実技テストを廃して、これまでより約280人も多い
400人程度を通過させる。最終合格者は約40人で従来と同じだが、2次試験での実技も基礎力を重視し、試験会場で
配布する楽譜を、その場で歌うテストなどは廃止する。
これに伴い学校のカリキュラムを一部変更し、入学後、個別指導体制を拡充する。小林校長は「せりふ回しがいい、
音程がしっかりしているなど、基本的な能力さえあれば入学後でも十分マスターできる。100周年に向け、
将来性のある原石を見つけたい」としている。(文化部 坂成美保)
(2008年12月17日03時04分 読売新聞)
宝塚歌劇にも韓流の波、スターの“卵”発掘で入試改革も : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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