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日韓首脳会談(概要) 平成20年12月13日
13日11時過ぎから50分間あまり、日中韓首脳会議出席のため福岡を訪問中の麻生総理は、
李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領との間で日韓首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1.日韓関係
(1) 総論
両首脳は、未来志向の「成熟したパートナーシップ関係」構築に向け共に取り組んでいくことで
一致し、「シャトル首脳外交」を含め、両首脳間、両外相間で頻繁に会談するなど、一層緊密に
協力していくことを確認した。李大統領より麻生総理に対する訪韓招請があり、麻生総理より
できるだけ早期に訪韓したい旨応答した。
(2)交流
両首脳は、未来志向の日韓関係のためには国民間の交流、特に若者交流の一層の拡充が
必要であるとの認識を改めて確認し、日韓共同理工系学部留学生事業の第2期の立上げに
合意するとともに、ワーキング・ホリデー制度の参加者枠を来年から倍増するために必要な
手続が最近完了したことを歓迎した。
(3)経済
両首脳は、国際経済が厳しい状況にある中、金融・経済分野で引き続き日韓両国間で緊密に
連携していくことを確認した。また、両首脳は、日韓間の通貨スワップ取極の限度額が総額
300億ドルに一時的に増額されたことを歓迎した。
麻生総理より、日韓両国は製造業を重視するという共通の考え方を持っていると述べた上で、
日韓両国間の貿易を拡大していくことが重要であり、日韓経済連携協定(EPA)交渉を早期に
再開する必要があると指摘した。これに対し、李大統領より、日韓両国は一つの経済圏である、
日韓FTAについても両国の実務レベルで検討すれば、双方にとって利益となる方法を見つける
ことが可能となろう、との発言があった。
(4)その他
両首脳は、国際社会の課題に協力して対処するとの観点から、日韓両国が協力して
アフガニスタンへの支援を行う可能性を検討していくことで一致した。
2.北朝鮮問題
両首脳は、先の六者会合で北朝鮮が検証に合意できなかったことは残念だったとした上で、
検証の問題は北朝鮮の非核化を進めていく上で非常に重要であり、日韓、更には日韓米三か国で
緊密に連携して六者会合に取り組んでいくことで一致した。
麻生総理より、日本には拉致問題もあり、この面でも韓国と協力していきたい旨述べたのに対し、
李大統領も同意しつつ「拉致被害者御家族や日本国民の心情を誰よりも理解している」との発言が
あった。
外務省公式ソース
URLリンク(www.mofa.go.jp)